日経平均は小反発、成長戦略控えポジション調整も

終値は19円高の1万5369円

6月23日、東京株式市場で日経平均は小反発となった。写真は昨年12月、都内で撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反発となった。ここ最近の過熱感が意識されたほか、ドル/円も102円を割り込んだことで上値が抑えられ、ひとまず調整となった。

また、成長戦略が近々発表される予定だが、昨年は失望売りが出た経緯があることから、今回も事前にポジションを落とす動きが出ているという。

日経平均は午前こそ堅調に推移していたが、後場に入ると弱含み、前週末の終値付近でもみあい展開となった。為替がやや円高に傾いたことも重しとなり、結局19円高と小幅上昇にとどまった。

すでに日経平均は高値圏にあり、足元の過熱感は高まってきている。午前中にHSBCが発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は、6カ月ぶりに拡大と縮小の節目である50を上回ったが、日経平均はいったん上昇した後すぐに元の水準に戻した。東洋証券・ストラテジストの土田祐也氏によると、「過熱感のほうが意識され、利益確定売りの材料にされた」という。

また、成長戦略の発表を前に、警戒する動きも出ているようだ。市場では、「昨年、成長戦略発表後に失望感から売られた経緯があるため、今回も事前にポジションを落とす動きが出ているようだ。ただ足元では信託銀行経由とみられる年金買いが支えており、大きく崩れることはないとみている」(国内証券)との声が出ている。

きょうは前週と比べて、資金の流入先が変化している。前週は大型株に対する海外マネーの流入などが観測されたが、きょうは再び新興市場が活気を取り戻した。東証マザーズ指数は1.5%上昇した。マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏は「資金が大型株や新興株を渡り歩くのは良い循環と言える。資金の分散ができるという点で、それぞれの市場に『息抜き』をもたらしてくれる」と解説した。

個別銘柄では、アーク<7873.T>がストップ高比例配分。オリックス<8591.T>が同社を買収するとの一部報道が材料視された。半面、サッポロホールディングス<2501.T>が軟調。同社は20日、2014年12月期第2四半期に酒税116億円の追加納付を特別損失として計上すると発表した。このほか、セガサミーホールディングス<6460.T>は、一部報道で「パチンコ税」の創設が浮上していると伝えられ、急落した。

東証1部騰落数は、値上がり929銘柄に対し、値下がりが715銘柄、変わらずが171銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15369.28 +19.86

寄り付き    15419.47

安値/高値   15335.88─15442.67

TOPIX<.TOPX>

終値       1267.48 -1.44

寄り付き     1272.32

安値/高値    1265.17─1273.33

東証出来高(万株) 196016

東証売買代金(億円) 18216.7

(梅川崇)

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