過熱感を示す騰落レシオはダマシとなるか?

このタイミングでの決め打ちは危険、両にらみ作戦で

=「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦

  東証1部の25日騰落レシオが、6月第4週に一時160%台に乗った。同指数は「25日間の値上がり銘柄数」÷「25日間の値下がり銘柄数」×100で計算し、一般的に130以上は過熱状態と言われる。

 しかし、こうした「売られすぎ」、「買われすぎサイン」を数値化して表すオシレーター系の指標は、ボックス相場の際は有効だが、相場に大きな変化が起きている場合は「ダマシ」になりやすい。

 つまり、日経平均で1万4000円~1万5300円のボックス相場が続いていると考えるならば、近い将来に反落が待っている。しかし、1万5300円を突破していく新しい上昇トレンドが始まっていると考えるならば、過熱サインはそれだけ今の相場の強さを示している。

 消費税増税の後の立ち直りが早いこと、全体的に信用買い残の整理が進んでいて需給が改善していること、依然としてPERに割安感があることなどを考慮すると、株価はまだ上値余地があると思われる。

 しかし、どちらかのシナリオに決め打ちすることは、成功したときのリターンは大きいが、外したときの損失も大きくなる。その場合は早期に損切りできるかがカギになる。

 よりリスクを抑えたいならば、ここからは一部の銘柄は継続保有しつつ、キャッシュポジションもあけておく両にらみ戦略が有効であろう。

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