経常収支6月は5カ月ぶり赤字、上半期赤字は85年以降で最大

14年上半期の経常収支は5075億円の赤字

8月8日、財務省が発表した国際収支状況速報によると、6月の経常収支は3991億円の赤字となった。都内の港で2012年3月撮影(2014年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、6月の経常収支は3991億円の赤字となった。赤字は5カ月ぶり。ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は3243億円程度の赤字だった。前年は3777億円の黒字だった。

この結果、14年上半期の経常収支は5075億円の赤字となった。暦年上半期の経常収支が赤字となるのは比較可能な1985年以降では初めて。暦年半期ベースでの赤字額も1985年以降で最大となった。13年下半期も788億円の赤字となっており、暦年の半期ベースでは2期連続の赤字。

6月は仲介貿易の増加などで輸出が前年比4.4%増の6兆1153億円となったが、原油価格の上昇を受けて輸入が同13.9%増の6兆6524億円に拡大。貿易収支は5371億円の赤字となった。

サービス収支は旅行収支の赤字縮小を受けて、2306億円の赤字と赤字幅を縮小させたが、貿易・サービス収支は7677億円の赤字となり、赤字幅が拡大した。

所得収支は第1次が4182億円の黒字、第2次が495億円の赤字だった。

14年上半期ベースの経常収支は5075億円の赤字。貿易収支の赤字が1996年以降では半期ベースで過去最大の6兆1124億円の赤字となったことが響いた。輸出は自動車や科学光学機器を中心に増加したものの、液化天然ガスや原粗油を中心とした輸入の増加がこれを上回った。

経常収支が上半期ベースで赤字となったのは、1981年以来。

財務省では今後の経常収支について「様々な要因があるため、先行きを見通すことは難しい。今後の動向を注視したい」としている。

(石田仁志)

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