遊技機関連大手のオーイズミ、福祉進出に続き太陽光発電を急拡大

太陽光発電を担うのは100%出資でも非連結子会社の神奈川電力

堀越 憲二
オーイズミは太陽光発電事業を拡大させる

 パチスロ用メダル貸機やメダル補給・回収システム大手で、パチンコ用各台計数機やパチスロ機そのものも手掛けるオーイズミが、太陽光発電事業を急拡大する。

 太陽光発電を担うのは、100%出資ながらまだ非連結子会社である神奈川電力。すでに13年7月に神奈川県厚木市に厚木第1発電所(最大発電力2メガワット)を稼働させているが、この8月には厚木第2発電所(同2メガワット)が稼働する。

 これらはまだ規模が小さいが、栃木県那須で建設を予定している那須太陽光発電所は計画出力が20メガワットと、先行させた厚木の2発電所に比べかなり大規模。那須の発電所はゴルフ場跡地に建設するもので、総事業費が57億円、2014年6月に着工し、16年1月から発電を開始する計画だ。

 3カ所を合わせると24メガワットになり、完成後に通期でフル寄与すると、年間売電収入は9億~10億円、粗利は少なくとも4億~5億円が見込まれることになるという。同社の今15年3月期の営業利益計画は17.7億円だけに、太陽光事業の利益カサ上げ効果は小さくないとみられる。

 神奈川電力はまだ資産規模が小さいため、非連結子会社になっているが、那須太陽光発電所が完成すれば、資産規模が大きいだけに連結子会社入りとなる公算で、完成が予定どおりなら、オーイズミの16年3月期の連結決算から寄与し、17年3月期には本格的に通期で寄与する。

 厚木、那須の発電所とも売電先は東京電力。オーイズミでは那須以後も東京電力向けに、さらに発電所を増やしていく方針だ。すでにいくつか候補地があるようだが、那須の発電所がゴルフ場跡地を活用することから、今後も栃木、茨城など関東地区の閉鎖・休眠ゴルフ場跡地がターゲットになるとみられる。

 オーイズミは12年に本業の遊技機器関連とは関係ない福祉事業への進出を発表。買収した神奈川県厚木市の昭和音楽大学跡地に、認知症専門病院、高齢者向け診療所、サービス付き高齢者向け賃貸住宅(サコージュ)、商業施設などの建設を予定。15年春には病院と診療所が竣工予定となっている(オーイズミの事業としては賃貸部門が拡大する形になる)。

 そして今度は太陽光発電事業への本格進出。同社では「時流に乗らない手はない」として、今後も機会があれば事業多角化には積極姿勢で臨むもようだ。

(百万円) 売上高 営業利益 経常益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
連本2014.03 13,519 1,670 1,711 956 42.5 7
連本2015.03予 13,800 1,770 1,760 980 43.6 8
連本2016.03予 14,500 1,900 1,900 1,100 48.9 8 - 9
連中2013.09 5,611 514 552 374 16.6 0
連中2014.09予 5,700 590 580 400 17.8 0

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