円安トレンド一服、国内景気停滞で、日本株も動きにくい

=「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦

  日経平均株価は8月21日までの9連騰の後は一進一退。結局、週足ベースでは短い陰線が示現した。しかし、9連騰後の利益確定売りと考えれば、さほど心配することではない。前号の本稿で述べたように、これが急落であった場合、弱気パターンの出現となるところであったが、13週移動平均線が位置する1万5300円水準もキープしており、上昇トレンドはまだ途切れていない。

 ただ、上昇再開に障害となりそうなのが円安トレンドの一服だ。米国長期金利がフシ目の2.5%を割り込み、2.3%台まで低下。日本の長期金利もツレ安で0.5%を割り込んだが、日本の場合の金利下落余地は少ない。日米金利差が縮小するとなると、円安は期待しづらく、日経平均の上値も重くなる。

 国内景気の停滞も気掛かりだ。大手証券3社が、8月下旬に2014年度の成長率見通しをそろって下方修正。野村証券が1.5%から0.9%、大和証券が1.1%から0.7%へ、SMBC日興証券が0.9%から0.5%へと数字を引き下げている。

 4~6月期の消費税増税による落ち込みが大きかったためで、7~9月期の急回復シナリオに関しても、一部では慎重な見方が出ている。日本株は、GPIFの日本株配分の引き上げ議論などの政策動向をにらみながら、様子見姿勢に入りそうだ。

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