ヨコヨコのカニさん歩きの新興株市場

「アゲアゲ」の日経平均、ドル・円相場とは好対照

岡村友哉

 日経平均株価がアゲアゲ状態で6年10カ月ぶり高値、ドル円もアゲアゲ状態でほぼ6年ぶり高値を取った。アベノミクス相場がスタートしてもうすぐ2年だが、まだアベノミクスは健在だった(筆者はとっくに終わっていると勘違いしていたので反省……)。

 そんなハイテンションのなか、われらが新興株市場は横ばいだった。景気敏感系の大型株が主役になった先週末19日、新興株は蚊帳の外になった。そのせいで、行き場をなくした「イナゴマネー」(ぱっと買ってぱっと売るような投資行動をとるマネー、儲かりそうな匂いに群がる超短期マネー)だったが……こんなこともあった。

 この日、アップルの「iPhone6」が発売になったのを手掛かりにしてか、東証マザーズに上場するアップルインターナショナル(2788)が買われたのである。もちろん、アメリカのアップルではなく、クルマ買い取りのアップルである。

 こっちのアップルは、時価総額約20億円の超小型銘柄であり、そして株価100円台の低位株である。「iPhone6」は取り扱っていなくとも、というかあっちのアップルではなくとも、“社名が同じ”であることを手掛かりにタワーを作ったのである。

 前日比1円安の141円で寄り付いたあと、10時半から突然動き出し、前日比50円高と制限値幅上限のストップ高、192円まで一時急騰。あっちのアップルの新製品発売日に、こっちのアップルは年初来高値を更新。こういう動きが(たまに)起きる新興株市場を愛さずにはいられない。

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ミクシィ (2121) アップルイ (2788)

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