主力株の下方修正で投資家心理悪化、短期調整入りへ

安易な押し目買いは禁物

=「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦

 10月第1週の日経平均株価は、週足ベースで大陰線を示現。さらに1万5900円水準に位置していた25日移動平均線も割り込み、短期調整入りの可能性が高まった。

 これまでは円安と株高はセットであったが、1ドル110円まで円安が進んだ10月1日に、日経平均は下落。原材料高を招くなど円安のマイナス面が意識された格好だ。そもそも米ドルは主要通貨に対して独歩高の展開であり、円安というよりはドル高といった方が正しい。欧州景気は停滞、日本も消費税増税のダメージが大きく、米ドルしか買えないという状況である。

 ソニーの下方修正は想定内だったとしても、住友商事、イビデンなど業績堅調と見られていた世界景気の敏感株が下方修正を発表したことも投資家心理を冷やした。

 目先は短期反発があったとしても本格的な底打ちはまだ先であろう。東証1部の騰落レシオは足元で95まで低下。しかし調整に入ったという前提に立てば、下げすぎの目安とされる80程度まで低下余地がある。日経平均では、13週線と26週線が重なっている1万5100円水準までは下落の可能性があるだろう。日経平均と連動する主力株への投資の場合、安易な押し目買いは避けたい。個別株は割安放置されている中小型株などに絞りたい。

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