日経平均は大丈夫! サイコロとトレンドラインでわかったこと

8月8日の急落時と今回の違い

 先週25日の権利付最終売買日に高値をつけた日経平均株価は、90円前後とされる配当落ち分を即日で埋めることができず、徐々に下落。木曜日にはNYダウの大幅安もあって一気に25日移動平均線を割り込んだ。週末の金曜日は75日移動平均線でかろうじて踏みとどまっている。こうした値動きで思い起こされるのは、8月8日の急落とその後の反発である。

 この時も予想外だった。取引終了にかけて下げ幅を広げ、75日移動平均線を一気に下回り安値引けとなった。が、翌営業日には急反発。翌日には75日移動平均線、さらには5日平均線、25日平均線と次々奪回していった。週末の日経平均株価の値動きはどうだろう。

 いつものようにチャートをご覧いただきたい。

 これを見ると、8月8日の時とは異なり、今月2日の下げは75日移動平均線上をキープしているものの、翌3日の反発は鈍く、前回の大幅安の時とは比較にならないほどの弱さが見て取れる。

 ただ、下げ止まりの兆しも見られる。売られすぎを判断するテクニカル指標、サイコロジカルライン(チャート下段)の水準だ。このサイコロジカルラインは25%以下を売られすぎ、75%以上を買われすぎのメドとするが、昨年末から直近までの期間で25%に達したのは、今年2月の急落時と7月中旬の数回だけで、33.33%(3勝8敗)で反発するケースが結構多く見られた(サイロジカルラインについてはこちらの記事を参照

 そうした中、サイコロジカルラインの水準だけを見ると、7月中旬は株価がモミ合う中で25%に達しており(右側の赤丸)、株価の方向が読みづらい。そこで、株価の位置と合わせて見るとどうだろう。たとえば5月21日に安値をつけたところ(中央の青丸)では25%に届かず、手前の33.33%に達したところで、底入れ反発しているのがわかる。

 さて、3日週末の動向である。ここでは前日の2日にサイコロジカルラインが33.33%に達した後反転し、同時に株価も75日移動平均線をサポートに下ヒゲ陽線をつけてこの日の高値で取引を終えている。3日に反発したことで仮に上昇トレンドが崩れていないとすれば、株価の位置(75日移動平均線で下げ止まる)とサイコロジカルラインの水準から反発期待が高まる形と考えられるのである。

 一方、サイコロジカルラインは前日比で上昇したかどうかの判断には役立つが、値幅などは考慮されていない。そのため仮に25%まで下げるとなると、前述の5月21日と8月8日のローソク足の実体を結んだサポートラインまで下落することも考えられ、手放しで喜んではいられない。いずれにしてもトレンドラインとサイコロジカルラインを組み合わせると、こんなことまで見えてくるのだ。

 前述のサポートラインまで割り込むようだと、トレンドが変わる可能性が高まるため、下落が続いた時は無理せず、下げ止まるまで慎重に対処する必要がある。

講師=福永博之/日本勧業角丸証券(現みずほ証券)、楽天経済研究所を経てインベストラストを設立。代表を務める。テクニカルアナリストとしてメディアへの出演、コメントなど多数。

(来週のチャートの達人はお休みさせていただきます)

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