荒れる「10月相場」、今年はどうなる?

ヘッジファンドの決算売りに加え、株価急落もー10月相場を徹底解説!

 10月は「買い」か「売り」か。

 毎年10月になると、ヘッジファンドの「解約売り」や「決算売り」が懸念される。「Sell in May(5月に株を売れ)」といわれるのと同様、ヘッジファンドの決算期特有の動きが表れるのが10月だ。また、世界大恐慌の始まりとされた「暗黒の木曜日」(1929年10月24日)やバブル期の「ブラックマンデー」(1987年10月19日)、そして「リーマンショック」による株価の急落(2008年10月28日に日経平均は6994円まで下落、26年ぶり安値をつけた)も、10月に起きた。そのため、5月と並んで「10月に株を売れ」という雰囲気がある。

 ただ、リーマンショックの時もいったん10月末が底値となった。「10月から下落が続く」というよりは「10月に下落したタイミングで株を買っておけ」ということになりそうだ。

10月は本当に売りなのか?

 戦後の東京証券取引所の再開以降、10月の月初と月末の株価を単純に比べてみると、陽線(月初より月末の株価が高い状態)=35回、陰線(月初より月末の株価が安い状態)=30回となって陽線のほうが若干多く、特に「10月に株を売れ」という証拠はない。「45日ルール」によるヘッジファンドの売りが取りざたされるようになったこの10年間で見ても、陽線と陰線は5回ずつとなっており、10月は特に売りが有利ということでもなさそうだ。

 ファンドの解約には45日前までに通知をする必要があるという、「45日ルール」。そのため、ファンドの満期となることが多い11月や12月の45日前、10月15日や11月15日までに株を売ることが多いとされる。しかし、実際の株価には特にそうした傾向はないように思われる。

 それでは10月の月内での動きはどうか。リーマンショック時も含めて直近10年間の日経平均の終値ベースでの10月の動きを見てみると、「ブラックマンデー」や「暗黒の木曜日」のように、下旬に安値をつけるケースが多いようだ。ただ、「ブラックマンデー」や「リーマンショック」時の下落が強烈だっただけにそうした印象が強いだけであって、特に「大きく売られる月」ということでもなさそうである。

 とはいえ、逆に買われることもなく、方向感に欠け、「上がれば下がり、下がれば上がる」が繰り返される相場展開となることが多いようだ。08年のリーマンショックを除けば、10月の相場は月初からほぼ上下5%以内に収まっており、大きな下落とはなっていない。

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