「秋晴れに 気分も株価も 上昇か」

いい天気だと投資家心理が楽観へ傾き、相場も値上がり

 “今年最強クラス”といわれた台風19号。各地につめ跡を残して日本列島を縦断しました。航空機が欠航になるなど交通機関が乱れたほか、避難勧告が出たり、学校が休校になったりするなどさまざまな対応が各地でとられました。

 そこで、台風が株式市場の取引に及ぼす影響を調べてみました。海外では台風襲来に備えて休場にすることもあるんです。台湾では今年、台風接近で休場になりました。取引開始前までに、取引所のある台北市が行政機能を停止させると決めたら売買もストップ、といった特例措置が存在しています。

 日本はどうでしょうか。東京証券取引所がこれまで台風で終日、臨時休場になったことはありませんが、1951(昭和26)年2月15日には吹雪による東京都心の積雪などで交通機能がマヒしたため、立会いが中止になりました。それ以降、天候を理由に売買を終日ストップさせたのはないということです。

 天気は株式市場の価格形成にも影響を与えるようです。「雨の日は株価が下がり、晴れると上がる」。実際、「目が覚めて晴れていると投資家が強気になって買う動きを活発化させる結果、株価も上がる傾向にある」という研究結果があるそうです。

櫻木瑶子(さくらぎ・ようこ)●岐阜県多治見市出身。NHK名古屋放送局キャスターなどを経てTBSニュースバードキャスター。前職では独立行政法人日本スポーツ振興センターに勤務し、2020年の東京五輪招致活動などに携わった。料理が得意で、食べるのも大好きな「肉食系女子」。遺跡にも詳しく、「跡女(せきじょ)」を自認する。(撮影:大澤 誠)

 ニッセイ基礎研究所主任研究員の井出真吾さんは「日照時間も投資家心理に影響を与える」と指摘します。「12月から翌年6月に向けて投資家心理は楽観へ傾き、つれて株価も上昇。反対に日照時間も短くなるのに伴い、投資家心理も弱気へ振れる。“Sell in May(5月に売れ)”という格言には『夏至を迎える前にあらかじめ株式を処分しておくべき』という意味も込められている」(井出さん)。

 晴れになるとワクワクする気持ちはほとんど皆、同じ。日本の株式市場はいつ、「秋晴れ」となるのでしょうか。

(毎週金曜日に掲載)
 

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