カギ握る13週線が今週急上昇する確たる証拠!

株価水準だけでなく、モメンタムの上昇に目配りを

福永 博之

 先週、起死回生の逆転打を打った日経平均株価。懸案事項だったFOMCのテーパリング終了に対するNYダウとドルの反応も東京マーケットにはフォローの風となった。そして月末と重なった31日金曜日は、期待されずに代打に出てきた日銀が、野球なら対戦相手(売り方)にとってダメ押しとなりそうな逆転満塁ホームランを放ち、日経平均は一気に年初来高を更新して取引を終えた。

 今週紹介するチャートのポイントは、先週に指摘した13週移動平均線の向きと株価の勢いについてである。さっそく日経平均株価のチャート(週足)をご覧いただこう。

 上段の日経平均株価の週足チャートを見ると、13週移動平均線を大きく上回って推移しているのがわかる。この13週移動平均線、実は先週から上向きに変化しているのだが、もし株価がこのまま高値推移し13週移動平均線上を維持すれば、すべての移動平均線の上昇角度が急になり、サポートになると考えられるのだ。

 なぜ、そんなことがわかるのか。それは、移動平均線の成り立ちを考えてもらえば簡単にわかる。移動平均線は一定期間の終値の平均値だ。その平均値は時間が1日、1週進むと過去の株価が捨てられて新しいものと入れ替わる。13週線の場合は、13週前の移動平均線が捨てられて、当週の移動平均線と入れ替わる。

 実際の13週前の移動平均線はというと、そう、8月8日に安値をつけたあの週なのだ。8月8日安値週の株価が捨てられ、当週の株価と入れ替わるわけだから、日経平均が13週移動平均線上と1万6000円台で推移しているかぎり、13週移動平均線はおのずと急角度で上向になると考えられるのだ。

 これを踏まえて、株価の上昇や下落の勢いを教えてくれるモメンタム(チャート下段)を見てみると、勢いの境目となるゼロラインを上回ってきており、今後の動向が注目されるところとなっている。

 仮にモメンタムがゼロラインを突破したまま上昇を続ければ、高値を更新するなど値を伸ばす展開が期待できる。一方、モメンタムの上昇が続かず株価反落と共にゼロラインを割り込むようだと、再び13週移動平均線まで下落する可能性が高まる。

 いずれにしても株価の水準だけでなく、今後は上昇の勢いにも目配りする必要がありそうだ。

講師=福永博之/日本勧業角丸証券(現みずほ証券)、楽天経済研究所を経てインベストラストを設立。代表を務める。テクニカルアナリストとしてメディアへの出演、コメントなど多数。

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