明日にも結論!? 三角保ち合いどっちに動く

「モメンタム」が示す日経平均の瀬戸際

福永 博之

 今回も日経平均株価の動向について解説したい。先週は週初こそ売られて始まり、一時1万7108円をつける場面があったが、週末にかけては下値を切り上げる展開となった。

 日経平均株価の日足チャートを見ると、下値を切り上げ、かつ週末は上昇して取引を終えたために、株価はしっかりしているように感じられる。しかし、よく見ると、三角保ち合いを形成中で、トレンドはまだ発生していないため、今後もし上下どちらかに離れれば、その方向にトレンドが発生しそうな微妙な状況にあるのがわかる。

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※株式会社インベストラスト会員専用ソフトi-chart(アイチャート)より

 こうした形の保ち合いでは、「保ち合い形成以前に発生していたトレンドが繰り返される」と考えるのが一般的だ。もちろん、必ずそうなるというものではないため、他のテクニカル指標で確認する必要がある。

 筆者がよく活用している手法は、モメンタムとの組み合わせだ。モメンタムは、株価の上昇や下落の勢いを教えてくれるテクニカル指標で、今回のように三角保ち合いが形成されているときなどに、上昇の勢いが強いのか弱いのかを判断するのに役立つ(モメンタムは「当日の株価-n日前の株価」で計算する。ここではn=10)。

 チャート下段がそのモメンタムだ。これを見ると、上昇と下落の勢いの分かれ目とされる0ラインぎりぎりで推移していることに加え、モメンタムとその移動平均線であるモメンタムシグナル(3日移動平均)が共に下向きになっているのがわかる。

 こうした場合に注意すべきは株価の急落である。9月25日以降の下落時もそうだった。株価が横ばいで推移する中、モメンタムは低下を続けていた。その後、日経平均は9月26日の配当落ちを引き金に急落を開始、10月17日安値1万4529円まで突っ込んでいった。つまり、株価が三角保ち合いの上限を突破して駆け上がるためには、モメンタムも上昇する必要があるのだ。

 仮に株価の上昇と共にモメンタムも上昇するようだと1万8000円台が視野に入ってくる。しかし、保ち合いの下限割れと同時にモメンタムも0ラインを割り込むようだと、25日移動平均線まで下落することも考えられる。月曜日以降の動向に注意しておきたい。

講師=福永博之/日本勧業角丸証券(現みずほ証券)、楽天経済研究所を経てインベストラストを設立。代表を務める。テクニカルアナリストとしてメディアへの出演、コメントなど多数。

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