日本オラクルが高速分析専用マシンの最新版を投入

今期業績は上振れ濃厚

山内 哲夫
日本オラクルが12月2日に投入した高速分析専用マシン「オラクル・エクサリティクス・インメモリ・マシン」

 日本オラクルは、高速分析専用マシンの最新版である「オラクル・エクサリティクス・インメモリ・マシン」を発売。データベース専用機のエクサデータなど強味を発揮しているエンジニアドシステムを拡充する。

 日本オラクルが12月2日に国内での提供を始めたのが高速分析専用マシンである「オラクル・エクサリティクス・インメモリ・マシンX4-4」。ハード面ではインテルと共同開発したCPUを搭載し高速化を実現。ソフト面ではオラクルデータベースを持っていれば、そのままハンドリングできるため新たに何かを学ぶ必要をなくし、インメモリを有効に使うための機能であるサマリー・アドバイザ機能を用意した。

 なぜ、いま高速分析マシンを投入するのか。その背景にあるのが、デジタルデータの急増。総務省の資料によれば2010年に988エクサバイト(9880億ギガバイト)だった国際的なデジタルデータの量は、2020年にはその40倍の40ゼタバイトに膨らむ予測もあるという。音声や動画もデータとなり、設計図書など数値以外のデータも増加している。分析する対象も多様化している。膨大なデータはたまる一方だが、情報活用基盤を強化しないことには、ROIの最大化も難しいという。そこで、その情報活用基盤として高速分析マシンを投入し、パフォーマンス向上を図ってもらおうというのだ。

 エクサデータとの相性も抜群で意識せず2つのソリューションを使うことができるという。特に蓄積されたデータをしっかり使いこなすことが可能となることから、投資対効果にも優れているという。

 日本オラクルでは、強みのデータベースを動かすための専用マシンであるエクサデータの拡大が続いており、このエンジニアドシステムという分野では圧倒的な存在感を見せている。データベースなどのソフトで強かったオラクルが、サーバーなどに強かったハードメーカーのサンマイクロシステムズを買収したことで実現した製品群が、同社の業績を牽引している。今回、このエンジニアドシステムのラインナップが拡充されたことで、ここの伸びしろが広がる。

 すでに先行して導入を決めた流通会社では、部門別損益や店舗別の売上高、仕入れ情報を分析するのに活用を始めている。各店舗から一斉に集まる大量の情報も素早く分析することができることがニーズにマッチしたようだ。今後もこうした分野を中心に拡大が続きそうだ。

 日本オラクルの今2015年5月期の計画は、営業利益450億円(同1.5%増)と営業利益率28%と高収益ながらも慎重。ただ、データベース専用機などの好調に加え、好採算のサポートも順調に積み上がり、第1四半期で営業利益102億円(前年同期比9%増)と順調な滑り出しを見せている。上振れの可能性も高そうだ。

(百万円) 売上高 営業利益 経常益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単本2014.05 154,972 44,315 44,314 27,171 213.8 86
単本2015.05予 161,000 46,300 46,400 29,500 231.9 91 - 92
単本2016.05予 166,000 48,500 48,500 30,600 240.5 91 - 96
単中2013.11 72,653 19,466 19,434 11,912 93.7 0
単中2014.11予 75,500 21,200 21,200 13,500 106.1 0

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