「札幌が冬季五輪招致に名乗り」で買われそうな銘柄は?

2026年開催へ地元政財界は早くもヒートアップ

杉本 麻依

 2020年の東京五輪開催へのムードが徐々に盛り上がる中、札幌が26年の冬のオリンピック招致に名乗りを上げました。札幌市役所が市民を対象に実施したアンケートでは約66%が賛成しており、同市の上田文雄市長は「開催に向けて機運は醸成された」と話しています。

 札幌に決まれば、開催は1972年以来54年ぶりになります。「日の丸飛行隊」が活躍したスキーのジャンプの競技場など既存の施設利用である程度、費用が節約できるうえ、観光客増に伴う経済効果なども見込めそう。16年3月には北海道新幹線も開業予定とあって、地元の政財界では「新幹線とオリンピックを成功させよう」が合言葉になっています。

 五輪の競技種目でいつも楽しみにしているのがアイスホッケー。先日は横浜で行われた全日本選手権決勝を観戦してきました。アイスホッケーにのめり込んだのは、栃木のテレビ局で仕事をしていた時、プロチームの「H.C.日光アイスバックス」の取材をしたのがきっかけ。「氷上の格闘技」とも称されるアイスホッケーは、選手どうしの激しいぶつかりあいや、重たい防具を付けていることを感じさせないスピーディなスケーティングなど見どころが満載です。

 決勝にはアイスバックスが前身の古河電工時代以来、52年ぶりに進出。「歴史的な試合を見逃すまい」とばかり、しっかりと防寒対策をしてリンクへ急ぎました。対戦相手は福島を拠点に活動する「東北フリーブレイズ」です。

 試合は白熱した展開となり、同点のまま延長戦へ突入。先に得点したチームが勝利を収めるサドンデス方式です。両チームとも得点できないまま時間が経過して延長戦でも決着がつかないかと思われた矢先、残り時間2秒でついにアイスバックスがゴールを決めました。約半世紀ぶりの優勝の場面に立ち会うことができ、素晴らしい1年の締めくくりになりました。

杉本麻依(すぎもと・まい)●東京都東大和市出身。NHK青森放送局、とちぎテレビアナウンサーを経て、「TBS ニュースバード」キャスター。趣味はサイクリング。昨年11月には東日本大震災の被災地を自転車で巡り復興支援する目的で開かれた「ツール・ド・東北 2013」に参加、60キロを走破した。本人は「認めたくない」というが、周囲は「酒を飲むと花が開く!?」と口をそろえる。(撮影 :風間仁一郎)

 札幌で五輪が開かれるとなれば、アイスホッケーだけでなく、氷や雪の舞台で繰り広げられるさまざまな競技種目への関心が高まることでしょう。株式市場でも今後、買い材料として取り上げられる可能性がありそうです。

 26年冬季五輪の開催地が決まるのは、19年に行われる予定の国際オリンピック委員会(IOC)総会です。アルゴナビスの清水洋介さんは、「札幌開催が決定すればまずは不動産、建設、鉄道などインフラ関連や銀行株が買われ、その後は警備会社や地元企業のニトリホールディングス(9843)カナモト(9678)などへも物色人気が波及するだろう」と話しています。

 栃木で好きになったアイスホッケーの国際試合を日本で見てみたい!はたして北の大地に再び、『虹と雪のバラード』が奏でられるのでしょうか……。

(毎週金曜日に掲載)

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