医薬品・医療バイオ株は2015年も存在感発揮

相場は波乱含みでディフェンシブ株に矛先

(写真:Imasia)

 2015年の新春相場はパッとしないスタートとなった。原油価格の急落による資源国を中心とする財政の悪化懸念などが蒸し返された格好だ。

 これまで株式相場の牽引役だった日銀の追加金融緩和をめぐっては、持続性に異議を唱える意見が根強い。異次元緩和が永遠に継続できるわけもなく、15年前半は正念場になりそう。国内には恩恵が大きい原油価格下落も産油国の経済にはマイナスであり、他の資源国へのリスク連鎖も無視できない。

 米国の利上げに加えて、国内でもドラスチックな金利急騰を懸念する声がある。これらの要因を整理すれば、15年の株式相場も波乱含みといえまいか。

 個別セクターではどうだろうか。14年の株式相場を振り返ると、全体的にはおおむね良好だったといえる。一方で、セクター間の格差は大きい。セクター別の値上がり業種は22 業種と値下がり業種(11 業種)の2倍。電気機器、精密機器、陸運業などが上位を占めた。ひっきょう、円安・原油安の関連銘柄である。

 医薬品も値上がり業種のベストテン入り。大手製薬会社を中心にした配当利回りの高さや、バイオベンチャーなどを含めた新薬の開発進展が株価上昇の要因になった。個別にはがん治療薬の小野薬品工業 (4528)やエイズ治療薬の塩野義製薬 (4507)などが高く評価された。

 海外の投資家はこれらの企業を「バイオベンチャーの一角」として扱っているフシもある。業績を度外視して新薬開発に注目するという姿勢だ。

 一方、14年の値下がり業種には不動産業、銀行業、石油石炭製品などが並ぶ。デフレの影響が色濃いセクターだ。外部の環境に大きな変化がないとすれば、15年の相場展開は14年の延長線ととらえてもあながち間違いではないだろう。

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塩野義薬 (4507) 小野薬 (4528)

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