たかがラーメン株、PER100倍の謎?

なぜ丸千代山岡家だけが9倍なのか

岡村 友哉
幸楽苑のPERは100倍を突破(撮影:今井康一)

 まったくもっていいとこなしの日本株、そして日本の新興株だが、そんな中でも年初来高値を更新する絶好調銘柄はコンスタントに出ている。日経平均株価が一時500円超の下げとなった先週末16日でも、東証1部の新高値銘柄は31。東証2部は9銘柄、新興株市場もジャスダックで18銘柄が昨年来高値を更新した。

 これら連日の上値追い銘柄には外食株がやたら多いのが目につく。東証1部のサンマルクホールディングス (3395)サイゼリヤ (7581)リンガーハット(8200)幸楽苑 (7554)元気寿司 (9828)、東証2部のダイヤモンドダイニング (3073)、ジャスダックの大戸屋ホールディングス (2705)丸千代山岡家 (3399)ココスジャパン (9943)といった具合だ。

 しかも、いずれも庶民の味方系外食企業ばかり。「脱デフレ」の号令下で動く日本で、絶好調銘柄がこういった顔ぶれであることが意味することは何なのだろうか……。

 こうした庶民派外食株が買われること自体は、リスク回避で「ディフェンシブ銘柄に物色が流れている」と解釈されるのだろうが、実はそれだけで済まされないほど割高化している事実がある。外食株の王者マクドナルドから株主がかなり移動してきているのだろうか……。プレミアムのつきかたがハンパではないのだ。

 とりわけ、すさまじい水準の高PER株の多いのが麺関連である。「長崎ちゃんぽん」のリンガーハットは予想PER60倍を超えた。今2015年2月期売上高は約1%増、最終利益は同6%増見通し(いずれも会社予想)。それでPER60倍でも衰え知らずでモリモリ買われている。

 もっとすごいのが“昭和29年創業”の幸楽苑だ。先週、ついに予想PER100倍を突破(1株益は会社計画ベース)。こちらも今15年3月期売上高は同1%増見通しだが、最終益は同64%増の2.77億円(いずれも会社予想)と利益急拡大のにおい。ただ、3期前の12年3月期最終益は7.77億円であり、高株価を正当化するほど利益が伸び続けているわけではない。

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