倒産データから浮かび上がる日本経済の縮図

24年ぶりに上場企業の倒産がゼロ

岡田 晃

 東京商工リサーチが13日に発表した全国企業倒産状況によると、2014年は上場企業の倒産がゼロでした。これは1990年以来24年ぶりのことです。

 このニュースを読んで「そういえば最近は上場企業の倒産のニュースは聞かなくなったなあ」と感じる人は多いのではないでしょうか。1990年と言えばバブルのピーク時。倒産状況から見るかぎり、景気はバブル期並みまで回復したとも言えそうです。

 当然のことながら、企業倒産は不況期になると増加します。特に上場企業の倒産となると経済的・社会的影響も大きいものがあります。上場企業の倒産件数は
87~90年のバブル時代に長期間、ゼロが続いた後、91年から増え始め、2002年は29件に達しました。

 その後はいったん減少傾向となっていましたが、リーマンショックが起きた08年に一気に33件と過去最高を記録。ところが、再び減少が続いて、13年には3件まで減っていました。そして、14年はゼロとなったわけです。

 ちなみに月次ベースでのゼロ記録の最長は、86年9月~91年7月の59カ月間連続。次いで79年3月~1980年7月の17カ月連続、3位が81年5月~82年8月の16カ月で、今回は13年9月~2014年12月までゼロが続いて3位に並びました。今のところ、特に倒産が懸念されるような上場企業はなさそうなので、1月には2位に並び、今後もこの記録は伸びる可能性が高そうです。

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