鉱工業生産12月速報は前月比+1.0%、判断を上方修正

円安の数量効果ようやく

ロイター
1月30日、12月の鉱工業生産は前月比プラス0.1%だった。経済産業省は生産の判断を上方修正。都内で昨年11月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した12月鉱工業生産指数速報は前月比1.0%上昇となった。上昇は2カ月ぶり。ロイターの事前予測調査では前月比1.3%上昇と予想されていたが、発表数値は予想を下回った。この結果、10─12月は前期比1.8%上昇となり、3期ぶりに上昇に転じた。

生産予測指数は1月が前月比6.3%上昇、2月が同1.8%の低下となった。経済産業省は生産の基調判断を「緩やかな持ち直しの動き」に上方修正した。 

生産水準は昨年8月をボトムにほぼ下げ止まっている。出荷の減少が止まり、在庫の削減がようやく進展し始めた局面にある。前月公表されている12月の予測指数の前月比3.2%という高めの上昇には達しなかったが、全般的に回復がうかがえる。

10─12月の生産が3期ぶりに前期を上回ったことからも、生産が持ち直しに転じたことが確認できた。円安による輸出数量効果がようやく表れ始めたことが貿易統計からもうかがえ、10─12月の実質輸出は2011年7─9月以来の伸びとなっており、生産の持ち直しに寄与したものとみられる。

一方、1、2月の生産予測指数が一進一退となったことで、今後の上昇傾向の持続にはまだ予断を許さない面もありそうだ。

鉱工業生産について、これまでのところ外為市場での反応は限定的となっている。 *経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。

*内容を追加します。
 

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