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原油価格の先行きは「米国のリグ稼働数」でわかるのだ!

注目度急上昇の新指標

岡田 晃
米国のリグ稼働は約3カ月半で35%減(写真:Imasia)

 急落を続けていた原油価格は2月に入って下げ止まりの兆しを見せています。こうした中、原油相場の動向を占うデータとして注目を集めているのが、米国の石油リグ(掘削設備)稼働数です。

 このデータは米石油サービス大手、べーカー・ヒューズ社が北米に設置されたリグの数、そのうちの稼働中のリグの数などを毎週発表しているものです。

 もともと石油関係者の間ではよく知られていたデータですが、一般的にはあまり知られていませんでした。ニュースになることもほとんどありませんでした。しかし、リグの稼働数の増減が原油相場に影響することから、広く市場関係者やエコノミストなども注目するようになっています。

 本連載の主旨である「マクロデータ」というわけではありませんが、今や世界経済全体に影響を与えるデータになっているので、今回はこれを詳しく見てみましょう。

 ベーカー・ヒューズ社のデータによりますと、米国でシェールオイルの開発が進むのにつれてリグ稼働数は増加が続いていました。ところが、2014年11月のOPEC減産見送りをきっかけに原油価格の急落が始まると、リグの稼働数は減少に転じました。そして、時間の経過とともに減少が大きくなっています。

 14年12月5日時点の米国内の石油リグ稼働数は1575基でしたが、今月20日の発表では1019基でした。11週連続の減少で、その間の減少率は約35%。わずか3カ月半で実に3分の2に落ち込んだのです。

 これはシェール開発業者が原油価格の下落に対応して、採算コストの高いリグや効率の悪いリグの稼働を休止し始めたことを表しています。そうなれば当然、原油の生産は減少に向かうことになります。少なくとも増産は止まるでしょう。

 供給が抑制されれば価格は上昇するのが経済の基本原理です。つまりリグの稼働数は原油価格の先行指標と言えるのです。

東洋経済から絶好調企業を先取り

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