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専門家はこうみる!「5月に調整局面があれば、絶好の買い場だ」

藤戸則弘ストラテジストに聞く

丸山 尚文
15年ぶり高値圏にある日経平均株価
日経平均株価は18日に約15年ぶり高値圏となる1万9500円を超え、2万円の大台が本格的に視野に入る水準に入ってきた。今後、大幅な調整局面はあるのか。そして、強気相場の中で注目のセクターはどこか。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジストに聞いた。

ーー最近の相場をどうみていますか?
  足元の上昇相場は、本質的には過剰流動性をベースとした金融相場だ。きっかけは、1月下旬に発表された欧州中央銀行(ECB)による金融緩和。ECBは確実に損失が出る国債すら買い入れるという、極端な金融政策でカネをバラまきはじめた。加えて日本銀行も異次元の緩和を実施中で、米国中央銀行(FRB)もまだ引き締めには入っていない。さらに、中国やインドなど新興国も利下げ競争に入っている。世界的なカネ余りが相場を作っている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジスト(写真は2012年撮影:吉野純治)

 過剰流動性に加えて、日本では、これから景気が「よくなるだろう」という期待が支えている。実態をみれば、日本の経済環境は、GDPのマイナスや下方修正にみられるようによくない。設備投資も2014年に期待されたほどには伸びなかったし、消費増税や、実質賃金の減少で消費も大きく冷え込んでいる。円安による中国人観光客の爆買いがあってなお、この状況だ。

 しかし、市場は足元の悪さではなく、「これからはよくなる」という面を織り込んで上がっている。設備投資は14年に抑制した分、今年は伸びるだろう。また消費も落ち込んだ14年との比較になるため伸びる。二年連続で賃上げも行われるためこれもプラス材料ととらえられている。

 ただ、この水準から一本調子で上昇することはないだろう。5月にいったん大きな調整があると想定している。調整幅は日経平均で2000円程度のマイナス、1万7000円台もありうるだろう。

ーー調整が入るとすると、きっかけは何でしょうか?
 米国の利上げが織り込まれてくることだ。利上げは9月以降と想定しているが、市場は徐々に織り込んでくる。確かに利上げに向かうこと自体はマーケットはみな織り込んでいる。だが、08年12月以来、ゼロ金利を前提にマーケットができあがっており、利上げが実際にどのように影響するかはもはや誰にもわからない。

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