日経平均2万円へ第1関門、決算迎える高PER小売株

先行き占う試金石

ロイター
3月31日、日経平均2万円回復に向けた第一関門としてみられているのが、今週から本格化する小売り企業の2月期決算発表だ。写真は株価の推移を示すグラフ、13日撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 31日 ロイター] - 日経平均<.N225>2万円回復に向けた第一関門としてみられているのが、今週から本格化する小売り企業の2月期決算発表だ。

賃金上昇やインバウンド消費などマクロ的な業績拡大ストーリーを基に株価が上昇してきたが、個別業績がそれを裏付ける内容になるか注目されている。来期増益を織り込み期待先行で上昇してきた日本株の「試金石」となりそうだ。

下落したニトリ株

ニトリホールディングス<9843.T>の株価が下落した。前日30日に発表された2016年2月期業績予想は、増収増益。営業利益予想は前年比7.1%増の710億円と市場予測の736億円をやや下回ったが、増配予定も示され、株価は朝方に買い先行で始まるなど失望される内容ではなかった。

だが、買い一巡後は、利益確定売りに押され、大引けではTOPIX<.TOPX>の0.94%を上回る2.63%の下落。きょうは年度末であり「年度替わりに伴うリバランスなど需給要因が大きいのではないか」(証券ジャパン・調査情報部次長の野坂晃一氏)との見方もあるが、株価下落の一つの要因としてみられているのが高いバリュエーションだ。

同社株は、年初から前日30日までに29%上昇。TOPIXの上昇率10.6%を3倍近く上回っている。予想株価収益率(PER)は2016年2月期の増益見通しで、23倍台から21倍台に低下したが、依然としてTOPIX平均の18倍強を上回る。

業績は良かったとはいえ、市場の反応を見る限りでは、高PERの株価を満足させるほどの業績見通しではなかったともいえる。

マクロストーリーに頼った株高

この株高に伴う高PERはニトリに限ったことではない。小売り株<.IRETL.T>は年初から前日まで17.6%上昇と平均を大きく上回っており、平均PERは25倍程度にまで上昇している。

一部薬品株の70倍、100倍といった数値に比べれば低いが、新薬が爆発的に売れるといった期待感が小売り株にあるわけではない。人口(市場)が減少する国で小売り株が平均を上回るPERを付けたのは、賃金上昇やインバウンド消費などで消費が拡大するとのマクロ的業績拡大ストーリーがベースとなっている。

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