世界の人口増加を成長エンジンにする有望企業を探せ!

"巨象"P&Gに挑むユニ・チャーム

岩崎 日出俊
世界の人口は今後20年で大幅に増加する 写真:wonderland / PIXTA(ピクスタ)

 世界の人口は、今後20年間で14億人増えると予測されている。これは、中国1国(人口14億人)がこの地球上に新しく出現するほどのインパクトを持つ。今回は、この世界の巨大な人口増を自らの成長エンジンとしている企業を取り上げよう。

 それは、アジアの人口増、経済成長とともに成長してきたユニ・チャーム(8113)だ。同社は2014年12月期の売り上げ5536億円(9カ月の変則決算)のうち、なんと64%を海外で上げている。地域別にみると、日本36%、中国21%、インドネシア12%、その他アジア18%、欧州・中東・北アフリカ10%、その他3%(一部筆者推定)。地域別売上構成比からはアジア重視の戦略がうかがえる。

 製品別に売り上げを見ると、ベビーケア(紙おむつ)48%、フェミニンケア(生理用品)21%、ヘルスケア(大人用失禁製品)15%、ペットフードなどのペットケア12%、その他5%といった状況。

 1人当たりGDPが年1000ドルを超えるとフェミニンケア製品(生理用品)が、3000ドルを超えるとベビーケア製品(紙おむつ)が売れるという。現在中国の1人当たりGDPは6800ドル、インドネシア3500ドルとなっている。

世界シェア9%を達成

 アジア重視の戦略が奏功して、現在ユニ・チャームはアジアではシェア25.2%でナンバーワンの地位にある。しかし世界全体を俯瞰すれば、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)社(世界シェア1位)、米キンバリークラーク社(同2位)などの米国勢が強く、ユニ・チャームのシェアは9.2%。世界3位に甘んじている。さらに後ろからは、中国の恒安国際集団(Hengan International Group;香港市場に上場、時価総額1.9兆円)などの企業も、低価格品を武器に後を追ってきている。

記事中の会社を詳しく見る

ユニチャム (8113)

ページトップ