大きな変化に直面する日経平均、今後の注目銘柄は?

中井裕幸ストラテジストに聞く

島 大輔
4月10日に一時2万円台を超えたものの、達成感は少なかった(撮影:尾形文繁)
4月10日に一時2万円の大台をつけた日経平均株価。しかし足元では、これまでの株価上昇の背景となっていた円安、原油安、そして好調な企業業績といった諸々の状況に変化が表れ始めている。このような状況変化を踏まえて、どのような銘柄に注目すればいいのか。東海東京調査センター中井裕幸チーフ・グローバルストラテジストに聞いた。
なかい・ひろゆき●同志社大学法学部卒。日興證券入社、同投資情報部長を経て東海東京証券入社。2009年専務取締役就任、現職。入社以来一貫して調査・情報部門に携わる。日経CNBCに出演。 著書は、『サブプライム 逆流する世界マネー』(実業之日本社)

ーー足元の状況をどう見ていますか?
 株式相場には大きな転機が近づいている。1~3月は賃上げやコーポレートガバナンスの改善、外国人投資家の買いなどを背景に日経平均株価は2万円台に向けて上昇し、4月に入って2万円台に一瞬到達した。しかし、達成感はなかった。目先、再び2万円に乗せるかもしれないが、早ければ今月中に、遅くても5月の中旬くらいから市場の雰囲気が変化するとみている。

 まず、関連データをみると原油安に変化の兆しがある。米国で石油リグ(掘削設備)稼働数がピーク時から半減近い数字に落ちてきており、米国の原油生産が減少し始めている。米国のエネルギー情報局は、2015年と16年の米国の原油生産の見通しを引き下げた。また、WTI原油先物価格が底打ちとなりそうなうえ、国内外の掘削会社の株価も上向きつつある。

 6月のOPEC(石油輸出国機構)総会を機に原油価格が本格的に反発する可能性もある。昨年の総会ではサウジアラビアが主導して減産見送りをした。しかし、そのサウジアラビアがほかの産油国とともに原油市場の安定、価格改善を支援する用意があると言い始めているからだ。

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