「100円ショップで粗利40%超」のスゴイ銘柄

インバウンド消費関連としても注目

小川 まどか
東京・台場のセリア「ヴィーナスフォート店」(撮影:尾形文繁)

 日経平均が2万円を試そうかというある日、フラリと書店に入りました。女性誌を見ようと表紙を眺めていると、そこには「ユニクロ、ZARA、無印良品でオシャレに!!」などという文字が躍っています。株価が上がろうが、ベアのニュースがあろうが、このデフレからの流れは変わらないようです。確かに安くてオシャレであるのに越したことはありません。

 それは生活雑貨にも当てはまるようで、収納用品などを100円ショップで調達して、これまた100円グッズでオシャレにリメークするのが主流のようです。この手の本には片付けを得意とする人たちのブログが書籍化されたものも多く、平積みにされていました。

 高額消費は積極的にしなくとも、安くてよいものは購入する意欲がある。しかも、それでオシャレに生活ができて満足感が得られるのなら、あえて高いものを買う必要はない。ましてや、収納雑貨などは基本的には人目に触れないもの。自分の好みに合わせてアレンジできるし、サイズが合わなかったとしても100円なら痛手も少ない……。とにかく、買いやすいわけです。

 100円ショップといえば「ザ・ダイソー」で有名な大創産業が業界1位ですが、非上場。ついで2位がセリア(2782)、3位のキャンドゥ(2698)、4位のワッツ(2735)と続いています。特に、2位のセリアがスゴイらしいのです。

 100円ショップはこれまで、駅ビルの中で雑然と商品が陳列されているというイメージが強かった感がありますが、セリアは最近、丸井など従来よりもハイエンド商品をそろえた場所に出店していて、店舗の外観もキレイでオシャレに変化しています。

 そして、何よりもスゴイのが営業利益率の高さです。2014年3月期は約9.3%(右グラフ)。直近年度のセブン-イレブン・ジャパンの営業利益率(チェーン全店の売上高に対する営業利益率を同じ基準で算出)が5.6%だったことを踏まえると、その高さが際立っているのがわかります。

 「100円の商品を売って、この利益率です。粗利は40%を超えているし、これはスゴイですよ!」と語るのは、ドイツ証券の風早隆弘シニアアナリスト。100円ショップはデフレだからうまくいった印象が強いのですが、風早さんによると、「インフレの中で再評価される銘柄ではないか」。デフレからインフレへ移行することでモノの価値が上がると、おカネ持ちにもそうでない人にも近年のブログの普及もあって「賢く消費しよう」との行動パターンが増えるとみられるためです。

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