東電株のなぜ?人気過熱は新興株の波乱を示唆!?

軽視できない信用取引規制

岡村 友哉
東京・内幸町の東京電力本店(写真中央、撮影:今井康一)

 日経平均株価が6月1日時点で12連騰を記録した。バブル崩壊前の1988年2月を最後に10連騰以上の連続上昇が途絶えていた。今の相場は27年ぶりの歴史的(珍事的)相場なわけで、将来きっと「あの時はよかったね」と語り継がれることだろう。

 5月はそもそも“Sell in May(セル・イン・メイ)”を合い言葉に売り時探しになるかと思われていた。それが結果論でいえば、5月相場18営業日のうち、下げた日数はわずか2営業日だけ。月間成績16勝2敗は、プロ野球でいえば貯金「14」である。

 もし「日経平均」という球団がセリーグにあれば、絶好調の横浜DeNAベイスターズといえども首位を守ることは難しいだろう。そして、活躍した選手に与えられる月間MVPはきっと東京電力(9501、以下:東電)だろう。

 5月の東電株は大活躍で、月間上昇率は44.7%。これは、東証1部全銘柄のなかでも、ボルテージ (3639)の72.7%、極東貿易 (8093)の72.0%に次ぐ3番目の上昇率だった。プロ野球的にいえば、規定打席に達している選手で5月一番活躍した東電がMVPと言えるだろう。

 なぜ東電がこんなに上がったのか? そんなやぼなことは考えないでおきたい。5月は提携やら受注やらといった材料は多かったが、そんなことで買われる株ではない。3年前、政府の原子力損害賠償支援機構が発行済み株数の5割以上を握った株(=国有化されている)。業績に影響しそうなグッドニュースを材料に、たとえば機関投資家が動くだろうか……普通に考えてありえない話である。

 値動きを第一義として動く個人投資家の力で上がった、これを前提とした場合……東電株は上がりすぎて、こんな状態になっていることが忘れられている。終値と25日移動平均線とのかい離率が5月28日に30%を超過。翌29日も、そして6月1日も30%を超えた状態を保った(28日32.18%、29日30.27%、1日32.77%)。

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