夏号も読破!で気になったあのコメントと注目銘柄

あれから18年、71冊を読破した男の「深イイ話」ー(54)

渡部 清二

 「四季報」夏号発売日の翌日の土曜日、お昼すぎに夏号を完全読破した。これで四季報読破は通算18年、71冊目となったが、以前もお伝えしたように、今でも四季報読破はしんどい作業だと痛感する。目の疲れ、腰の痛み、睡魔と闘い、さらにこの期間だけは大好きなヱビスビールを禁酒して取り組むのだが、最速でも20時間はかかる作業だけに、集中力を持続させるのはなかなか難しいことだ。

 それでも終わってみれば、お宝銘柄を発見できることは当然のこと、いろいろな「気づき」も得られ、達成感も味わえるので今でも続けられている。今回は、夏号を読破したばかりの全体の印象、そして銘柄の一例、話題などお伝えしたい。

 まず全体の印象だが、業績は非常に強いということだ。四季報3ページの「業績集計表」にもあるとおり、今期は2.8%増収、14%営業増益(3185社合計)となっており、前期(5.5%増収、7.4%増益)に比べると売り上げの伸び率は鈍化するものの、利益の伸びは拡大する形になっている。

 これは稼ぐ力の「営業利益率」が上昇していることを意味しており、実際今期の業績予想では、稼ぐ力の営業利益率は「6%台」と、7年前の2009年夏号の「2.7%」から2倍以上に改善している。また2ページの【見出し】ランキングでは、今回も【最高益】が1位、【連続最高益】が3位と、最高益に関する見出しが上位を占めており、利益が続伸しているのがわかる。

 ちなみに今期最高益を更新する(予想の)企業は約950社と、4社に1社の割合で、誰でも簡単に見つけられる状況にある。最高益更新企業を見つけるには、【指標】欄のある「最高純益」の数字と、【業績】欄の今期純利益の数字を比べて判断すればよい。今期予想の純利益が「最高純益」の数字を上回っていれば今期最高益を更新する企業だ。銘柄を見つけた後、その銘柄をどう判断するかは、コラム28(=四季報「最高益」欄で株価ピークを待ち伏せする法)同29(=3年半で株価27倍!「最高益」欄で“第2の田淵電機”を探せ)に詳しく書いているので、そちらを参照してほしい。

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