日経平均は続落、イベント前でポジション調整売り

終値は129円安の2万0257円

ロイター
6月16日、トヨタ自動車は開催した定時株主総会で、「AA型種類株式」と呼ばれる新型の種類株式を発行できるようにするための定款を変更する議案について、約75%(速報値)の賛成を得て可決した。都内で11日撮影(2015年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。下げ幅は一時150円を超えた。ギリシャ支援協議が難航し債務不履行も意識される中で、序盤からリスク回避の売りが広がった。日米の重要イベントを前にポジション調整売りも指摘され、主力株中心に軟調に推移した。一方、東証2部総合が連日で年初来高値を更新するなど出遅れている中小型株に個人資金が向かった。

前場には黒田東彦日銀総裁が参議院財政金融委員会に出席し、前週の円安けん制的な発言を修正したことで、円売り・株買いの動きが強まる場面があったが、株価の戻りは限定された。不透明な外部環境に加え、上海総合株価指数<.SSEC>などアジア株が総じて弱含みで推移したことも日本株の重しとなった。

16─17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、見送りムードが強まっているという。いちよし証券・投資情報部課長の及川敬司氏は「今回のFOMCで金融政策の変更を見込む声は乏しいが、声明文やイエレン議長の発言内容が注目されている。直近の米経済指標に強めな数値が目立っており、いつ利上げに踏み切るか見極めたい」と述べた。

トヨタ自動車<7203.T>は16日開催した定時株主総会で、「AA型種類株式」と呼ばれる新型の種類株式を発行できるようにするための定款を変更する議案について、約75%(速報値)の賛成を得て可決した。トヨタの株価は一時プラス圏に浮上する場面もあったが、終値は小幅安だった。

市場では「今回の種類株は株主の権利、収益の分配のあり方などを分かりにくくさせるもの。市場にとって決してプラスにはならない。トヨタが前例を作ったことで国内企業が追従する可能性が懸念される」(外資系運用会社)との声が出ていた。

個別銘柄では、クオール<3034.T>が年初来高値を更新。16日付の日本経済新聞朝刊は、同社の2016年3月期決算で、病院に医薬情報担当者(MR)を派遣する事業の営業利益が10億円と前期比3割増える見通しと報じた。新たな収益源の成長に期待する買いが入った。

東証1部騰落数は、値上がり405銘柄に対し、値下がりが1369銘柄、変わらずが111銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20257.94 -129.85

寄り付き    20332.83

安値/高値   20234.16─20368.21

TOPIX<.TOPX>

終値       1639.86 -12.06

寄り付き     1646.1

安値/高値    1637.58─1649.32

東証出来高(万株) 199441

東証売買代金(億円) 22639.3

(杉山容俊)

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