米国株式市場=反発、企業のM&A動向が下支え

ダウは113ドル高の1万7904ドル

ロイター
6月16日の米国株式市場は反発。おおむね前日の下げを取り戻す格好となった。写真はNY証券取引所のトレーダー(2015年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 16日の米国株式市場は反発。おおむね前日の下げを取り戻す格好となった。ギリシャ協議をめぐる不安が強まる一方で、企業のM&A(合併・買収)に関する動きが買い材料となった。

投資家はまた、米連邦準備理事会(FRB)が2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開く中、政策金利の動向も注視している。

週末にかけてのギリシャと欧州や国際通貨基金(IMF)の国際支援団との協議は物別れに終わったが、ギリシャのチプラス首相はルー米財務長官に対し、ギリシャは合意を目指していると語った。ルー長官は、合意できなければグローバル経済に幅広く不確実性が生まれると述べた。

ワンダーリッチ証券の首席市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は、FRBの利上げやギリシャのデフォルト(債務不履行)に関し、サプライズは予想していないとの見方を示した上で「このところ金融株が相場を主導し、配当銘柄が売られてきた。サプライズがあった場合は、こうしたトレードは恐らく巻き戻される」と語った。

ダウ工業株30種<.DJI>は113.31ドル(0.64%)高の1万7904.48ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は25.58ポイント(0.51%)高の5055.55。

S&P総合500種<.SPX>は11.86ポイント(0.57%)高の2096.29。

この日は消費財関連株が相場の上昇を主導し、香水化粧品販売・製造の米コティが19.3%高と急騰した。日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) が競売に付した美容品事業を最大120億ドルで落札する方向となったことが材料視された。P&Gは1.3%高。

現金自動預払機(ATM)開発のNCRは10.7%高で終えた。プライベートイクイティー(PE)ファンド大手のブラックストーンとカーライル・グループが共同でNCRに買収提案を行っているとのロイターの報道が材料視された。債務を含めた買収金額は100億ドル超となり、今年最大のレバレッジド・バイアウト(LBO)になるとみられる。ブラックストーンは0.6%安で終え、カーライルは0.8%上昇した。

FRBが17日、予想される利上げのタイミングをさらに明確化するかどうかは、今後に買収案件が一段と増加するかどうかのカタリスト(触媒)になるとみられている。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1946で下げ1104(比率は1.76対1)、ナスダックは上げ1635で下げ1158(1.41対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約55億株で、6月の平均である59億8000万株を下回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17904.48(+113.31)

前営業日終値    17791.17(‐107.67)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         5055.55(+25.58)

前営業日終値    5029.97(‐21.13)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2096.29(+11.86)

前営業日終値    2084.43(‐9.68)

 

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