米消費者物価が2年ぶりの高い伸び、原油安影響薄れる

5月CPIは前月比0.4%上昇

ロイター
6月18日、5月の米消費者物価指数は前月比0.4%上昇した。写真はデンバーの家電量販店で5月撮影(2015年 ロイター/Rick Wilking)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米労働省が18日発表した5月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.4%上昇し、2013年2月以来2年3カ月ぶりの大幅な伸びとなった。ガソリン価格が急上昇し、原油安によるディスインフレ傾向が終わる気配がみえてきた。

市場予想は0.5%の上昇だった。

前年同月比は横ばいで、市場予想と一致した。

4月は前月比が0.1%上昇、前年同月比は0.2%低下だった。

エネルギー価格は安定してきているものの、ドル高が基調的な物価を押し下げている。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは0.1%上昇と、昨年12月以来の小幅な伸びにとどまった。4月は0.3%上昇した。

コアCPIの前年同月比は1.7%上昇。4月は1.8%の上昇だった。

雇用市場は引き締まってきており、賃金の上昇が見込まれる。基調的なインフレ圧力が弱含んでいても、米連邦準備理事会(FRB)が今年後半に利上げを始めるとの見方が変わる可能性は低い。

スタンダード・チャータード銀(ニューヨーク)の米国エコノミスト、トマス・コスターグ氏は「インフレ率は夏場にかけてじりじりと上昇するとみられ、9月利上げの可能性はあると考える。同時に基調的なインフレ圧力は弱いことから引き締めのペースは緩やかなものにとどまるだろう」と述べた。

連邦公開市場委員会(FOMC)は前日、エネルギー価格が安定してきているとし、物価上昇率が徐々に目標の2%に近づくと自信を示した。FRBは08年12月以来短期金利をゼロ近辺に据え置いている。

5月の品目別の動向は、ガソリン価格が10.4%値上がりし、09年6月以来の大幅な伸びとなった。CPIの主な押し上げ要因だった。4月は1.7%下落していた。

食品は2カ月連続で横ばいだった。一部の地域で鳥インフルエンザが流行して卵が品不足になっており、今後数カ月のうちに食品価格を押し上げる可能性がある。

家賃は0.3%の上昇。景気回復に伴って独立して家計を構える人が増えてきており、賃貸住宅の空室率は22年ぶりの低水準にある。家賃は今後も上昇傾向が続くとみられる。

医療費は0.2%上昇した。4月は0.7%の上昇だった。新車やタバコ・酒類も値上がりした。一方、衣類や中古車、家庭用品・居住関連サービスは値下がりした。

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