「機械を使いこなす人」と「機械に仕事を奪われる人」で広がる格差

「勝ち組」相手に収益増を狙う銘柄

岩崎 日出俊
13年の30周年イベントを経て、日本のディズニーランド・シーは14年度も過去最高入場者数を更新した(撮影:尾形文繁)

 私の知人に、給与や賞与が出て手元資金に余裕ができるたびに、米国のウォルト・ディズニーの株を買い続けてきている米国人がいる。同社の株価は5年前には現在の4分の1、もう少し遡って20年前には10分の1だった。この間、配当金も支払われており、彼はディズニー株だけで数億円もの資産を築き上げている。

 「来年春には上海でディズニーランドがオープンするし、いずれは世界中の人々がディズニーを楽しむようになる」。こういって彼は現在も給与が出るたびに、コツコツとディズニー株を買い続けている。

コンピューターやロボットが人間の仕事を奪う

 近未来の世界では、インターネット、コンピューター、ロボットが、多くの人間の仕事を奪う。5年後に東京オリンピックが行われるが、1964年の東京オリンピックの時には、日本中の鉄道改札で駅員による入鋏(切符に鋏を入れる)が行われていた。その後、Suica(スイカ)などの自動改札システムが普及し、切符の入鋏、回収業務に携わっていた人たちは別の仕事をするようになった。

 こうした変化は、これから先もどんどん起きる。ファーストリテイリング(9983)は、今夏からジーユー全300店にセルフレジ(来店客が自分で精算)を順次導入、来年には全国約840店あるユニクロ店での導入展開も視野に入れる。2006年から始まったANAホールディングス(9202)傘下、全日空のスキップサービス。空港到着後はチェックインカウンターや自動チェックイン機に立ち寄ることなく、(手荷物を預けない場合は)そのまま保安検査場に向かう。

 病院、ホテル、ゴルフ場などでの無人支払機も今ではよく目につくようになった。セルフレジの普及に弾みがつけば、今後「スーパーやコンビニでのレジのバイト」といった職種自体がなくなってしまう可能性がある。急成長している宅配便も、いずれはドローンに取って替わられるようになるかもしれない。

「使いこなす人」と「仕事を奪われる人」の格差

 このようにインターネット、コンピューター、ロボットは多くの人々の仕事を奪う。機械に奪われることになる仕事に従事している人々にとっては、たまったものではない。しかしそうでない人々にとっては、機械の登場によって、安価あるいは効率的にモノなりサービスを享受できるようになる。つまり近未来においては「機械に仕事を奪われる人」と「機械を使いこなす人」との格差が拡大してしまう可能性が高い。

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