インバウンド関連株、真贋の見極め方は?

珠玉の117銘柄リスト一挙掲載

角田 佐哉香
東京・有楽町にあるマツモトキヨシの免税対応店(撮影:角田佐哉香)

 12日に行われた「会社四季報オンライン」プレミアム会員向けのイベント。そこで意外なことを耳にしました。「アミューズ (4301)はインバウンド関連銘柄……」。サザンオールスターズや福山雅治さんの所属する大手芸能プロダクションがインバウンド関連??と不思議に思いましたがよく聞くと、同社がこの春から運営している漫画「ワンピース」のテーマパークが訪日外国人客でにぎわっているというのです。

 「ワンピース」といえば、コミック全巻の累計発行部数が世界で3億2000万部あまりを記録し、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されたばかりの超人気漫画。東京タワーにあるテーマパーク「東京ワンピースタワー」に行ってみました。

 タワー内の3フロアにワンピースの世界が再現され、キャラクターたちがお出迎え。平日ということもあってか、外国人客の姿が目につきました。「日本語を勉強中」という香港から来た男性は、「日本のアニメは熱い! 香港でもルフィ(ワンピースの主人公)のことはみんな知っているよ。ドラゴンボールも大人気なんだ」と話してくれました。

 「私たちワンピース“オタク”なの」というのは、カナダから旅行に来ていた4人のグループ。自ら“オタク”と称するだけあって、ワンピースのキャラクターが描かれたおそろいのTシャツを着ていました。

 東京都内では最近、電車内やデパートなど街中のあらゆるところで外国人を見掛けるようになりました。特に目立つのが中国人です。同国からの訪日客数はこの1年で2倍を超す伸びを記録しました。三菱総合研究所主席研究部長の佐野紳也さんは、「2014年に海外旅行をした中国人1億人のうち、訪日したのは240万人強にとどまっておりポテンシャルは高い」と指摘しています。

 一方、気になるのが「受け入れ体制」です。シティホテルは海外からの観光客増の恩恵を満喫していますが、このままだと「20年に訪日外国人客2000万人」という目標達成の隘路になってしまうおそれがあります。都心部のビジネスホテルも外国人客急増で満室。宿泊費も高騰しています。日本人からは「ホテルが取りづらくなった」という声をよく聞きます。

 ただ、こうした状況もホテルの運営会社の株価には追い風。名門のロイヤルホテル (9713)京都ホテル (9723)の株価は4月下旬以降、足踏み状態ですが、年初からの上昇率は50%前後に達しました。ビジネスホテルを手掛ける共立メンテナンス(9616)は右肩上がりが続いています。6月に発売された『会社四季報』の夏号のページをめくると、同社の記事欄にはいきなり「インバウンド」の見出し。「昨年韓国の1棟のみだったホテルではインバウンド客の取り込みを狙ってビジネス4、リゾート3を一気に開業」との記載があります。

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