ギリシャ議会が財政改革法案可決、一部与党幹部は賛成せず

審議は紛糾

ロイター
7月15日、ギリシャ議会は、金融支援を受けるために必要な財政改革法案を可決した。写真は同議会(2015年 ロイター/Alkis Konstantinidis)

[アテネ 15日 ロイター] - ギリシャ議会は、欧州諸国から金融支援を受けるために必要な財政改革法案を可決した。

与党急進左派連合(SYRIZA)の一部議員が法案に強く反対し、審議は紛糾したが、野党が賛成に回ったことで法案は可決された。

定数300の議会で、賛成は229票。ただ、バルファキス前財務相を含むSYRIZAの議員38人が棄権あるいは反対だった。

財政改革法案の可決により、ギリシャの第3次支援に向けた欧州諸国との協議開始に道が開けたが、与党幹部が分裂しているチプラス政権の今後は分からない。

チプラス首相は、自身の意思に反して改革案を支持するが、選択肢はないと強調。困難が待ち受けていることを認めながらも「自分は最後まで責任を果たす」と決意を表明した。

ギリシャは最大860億ユーロの支援と引き換えに年金カットや付加価値税の増税などの緊縮案を受け入れた。民営化基金で500億ユーロの資産を担保として確保することも承認した。

与党幹部ではバルファキス前財務相、ラファザニス・エネルギー相、保健・社会保障省のストラトゥリス次官などが反対票を投じた。ラファザニス氏はチプラス首相に求められれば辞任する考えを示している。

ギリシャ議会での法案可決を受け、今後は支援交渉開始の支持を各国議会でとりつけることが必要となる。ユーロ圏財務相は、16日0800GMT(日本時間午後5時)から電話会議を開催する。欧州中央銀行(ECB)が保有する35億ユーロの国債償還期日が20日に迫る中、EU内部ではギリシャ向けつなぎ資金の提供が提案されている。

英国、チェコなどユーロ不採用のEU諸国からは反対の声があがっているものの、欧州金融安定メカニズム(EFSM)を活用し70億ユーロのつなぎ融資がギリシャに提供される見通しとなっている。

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