サマーストックは高値銘柄から選別、下値を待って拾う

「N字上昇波動」を狙う

古庄 英一
今年もサマーストックがにぎやかに動き出した(撮影:今井康一)

 例年より早い梅雨明け宣言と、連日の猛暑と豪雨で「サマーストック」が幅広く買い上がった。24日に年初来高値を更新した東証1部銘柄を調べると、天気予報のウェザーニューズ(4825)など旬の人気株がよくわかる。化粧品・トイレタリー、ドラッグストア、コンビニの大手チェーンが軒並み顔を出しているのは定番なので、驚くに値しない。

 ユニークなのは、「大阪王将」を展開するイートアンド(2882)、総菜のロック・フィールド(2910)、居酒屋のチムニー(3178)テンアライド(8207)が業績への寄与を見込んで好伸していることだろう。飲料や冷菓を扱う食品株も急動意しており、この流れは来週も続きそうだ。

 ところで、世間では学校が夏休みに入った。帰省や行楽目的の旅行シーズンが到来しており、国内の旅行関連は好業績が見込まれ、これらの株価も先高感が強い。原油市況安によるガソリンの末端価格下落はドライバーにとって朗報だ。

 ただし、物色する場合は、個別にチャートの形に留意すべきだろう。年初来高値更新銘柄の場合は、四半期業績発表後の調整を見越して、チャートで言う「N字上昇波動」を期待する下値拾いが無難だろう。

 一方、外需関連銘柄の多くは、上昇トレンドのチャートが崩れてしまった。為替が急激に円安にシフトするか、中国景気への懸念が後退することがトレンド回帰のカギとなる。この間、信用買い残が積み上がったままの銘柄は、需給改善の動向をウオッチしておくとよいだろう。需給が改善した銘柄は、下値固めに時間を要して、上値を奪回するのは意外と早いかもしれないからだ。

(「株式ウイークリー」編集長 古庄英一)

 

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