日本株の不安定な自律反発、中国株次第で2番底の懸念も

市場心理は依然不安レベル

ロイター
8月26日、日本株はようやく反発したが、買い戻しが一巡すれば中国株次第で日本株も2番底を探る展開になると警戒されている。東京証券取引所で撮影(2015年 ロイター/YUYA SHINO)

[東京 26日 ロイター] - 日本株がようやく反発した。アジア株が切り返すなか出遅れが目立っていたが、中国株がプラス圏に浮上したタイミングで先物へのショートカバーなどが強まった。ただ、中国株に連動する不安定さは変わっていない。買い戻しが一巡すれば、中国株次第で日本株も2番底を探る展開になると警戒されている。

中国株上昇時に買い戻し

中国株が明確に反転したわけではない。 中国人民銀行(中央銀行)が25日夜、主要政策金利と銀行の預金準備率を引き下げる金融緩和策を発表したが、26日の上海総合指数<.SSEC>はプラス圏とマイナス圏を往復する不安定な展開。待望の政策対応にさえ反応が鈍い中国株に対し、市場では「がっかり」(国内証券)との声も出た。

「利下げは景気刺激的な効果を有する一方、景気が弱いなかでは資金流出の圧力も高めてしまう。そうなってしまえば、今度は市場金利に対する上昇圧力となり、株価を圧迫するというマイナス面が出かねない。とはいえ、金融緩和の翌日から株価が弱いことには驚いた」とSMBC日興証券・投資情報室中国担当の白岩千幸氏は話す。

それでも、中国株が一時4%近く上昇した(終値は1.3%の下落)ことで、日本株にもようやく買い戻しの動きが出た。前日は日本以外のアジア株が軒並み反発するなかで日本株の出遅れが目立っていたが、先物を中心に買い戻しが入ったとみられ、東証1部上場銘柄の94%(1792銘柄)が上昇。日経平均<.N225>の上昇幅は一時600円を超え、1万8000円台を回復した。

市場心理は依然不安レベル

しかし、マーケット心理がいったん悲観に傾いた今、このまま一直線のリバウンド局面に入ると見ている市場関係者は少ない。

別名「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数<.VIX>は、前日の40.74ポイントから4.72下がったが、36台と、ここ2年で最も高い水準に依然として位置している。日経ボラティリティ指数<.JNIV>も35.89ポイントと、いわゆる「バーナンキ・ショック」直後以来のレベルだ。

前場、TOPIX<.TOPX>の好調さが目立ち、市場では「公的年金系の買いが主力株に広く入ったのではないかとの観測が出ていた」(国内証券)という。ただ、前日も同じような観測が出ていたが、上海株が一時8%近い急落を見せると、日本株もつられるように下落。日経平均は733円安となった。

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