米国株式市場は下落、9月利上げ警戒 ダウ月間は2010年以来の大幅安

ダウは114ドル安の1万6528ドル

ロイター
 8月31日、米国株式市場は下落。米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言で9月利上げの可能性が意識された。写真はニューヨーク証券取引所。8月撮影(2015年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 31日の米国株式市場は下落。米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言で9月利上げの可能性が意識された。月間ではダウが6.6%安、S&P500が6.3%安、ナスダックが6.9%安。ダウは2010年5月以来、S&P500とナスダックは2012年5月以来の大幅な下げを記録した。

ダウ工業株30種<.DJI>は114.98ドル(0.69%)安の1万6528.03ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は51.81ポイント(1.07%)安の4776.51。

S&P総合500種<.SPX>は16.69ポイント(0.84%)安の1972.18。

オンライン動画配信のネットフリックスは2.2%下落。ケーブルテレビ局エピックスとのコンテンツ契約を更新しないと表明したことが嫌われた。

複数の証券会社が株価目標と投資判断を引き下げた航空機エンジン・機械のユナイテッド・テクノロジーズは1.7%下げた。

バイオ製薬のセルジーンは4.8%安。

原油の大幅高を受けてコノコフィリップスが5%高、フィリップス66 が2.4%高となるなど石油関連株が買われた。フィリップス66は、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ による株式保有が判明したことも材料視された。

S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は1.05%上がった。

短文投稿サイトのツイッターは、証券会社の投資判断引き上げを好感して3.6%上昇した。

FRBのフィッシャー副議長は29日のジャクソンホールにおける経済シンポジウムで、ドル高などの要因による物価下押し圧力が後退するにつれ、インフレ率は上向く可能性が大きいなどと発言。

最近の株安や中国経済をめぐる懸念について、FRBが利上げを妨げる要因とみなしていないことが示唆され、多くのアナリストは利上げ開始時期が12月ではなく9月になると受け止めた。

ウェドブッシュ・エクイティ・マネジメントのスティーブン・マソッカ最高投資責任者は「きょうの値動きはフィッシャー氏の発言がもたらした。FRBが9月に動くとすれば、利上げをどこで打ち止めるかが大いに疑問となる」と指摘した。

投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所のボラティリティ・インデックス(VIX)<.VIX>は約9.14%上昇の28.43と、長期平均の20を上回った。先週は一時53.29まで上がった。

USバンク・ウエルスマネジメントのジョン・デクルー最高投資責任者は、利上げ方針をめぐりFRBからさらに手掛かりが出るまでは、株価にはなお大きな下げ余地があるとの見方を示した。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1724で上げ1339、ナスダックは下げ1432で上げ1380だった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約78億株で、過去5営業日平均の107億株を下回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         16528.03(‐114.98)

前営業日終値    16643.01(‐11.76)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4776.51(‐51.82)

前営業日終値    4828.33(+15.62)

S&P総合500種<.SPX>

終値         1972.18(‐16.69)

前営業日終値    1988.87(+1.21)

 

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