財前くんもビックリ!秋号読破で掘り出した注目15銘柄はこれ

あれから18年、72冊を読破した男の「深イイ話」ー(63)

渡部 清二
四季報活用法を人気投資マンガ「インベスターZ」とのコラボで紹介。主人公・財前孝史くんが指南する銘柄発掘のコツとは……

  2015年4集秋号で四季報読破は18年間、72冊目となった。

 今回の秋号にはこれまで18年の四季報読破歴でも一度も見たことがない、ちょっとした演出が施されていて最初から楽しめた。それは大人気投資マンガ『インベスターZ』の主人公・財前くんが、いきなり巻頭カラーページに登場し、有望銘柄を探すための3箇条を指南してくれるというものだ。当然「会社四季報を使って」というのが大前提で、その3箇条とは、

①好業績で割安の銘柄に中長期で投資する
②個人は大型株を避けて中小型株で勝負
③業績を上方修正しそうなニコちゃん銘柄を選ぶ

 というものだ。私も「中小型株の好業績、割安銘柄を中長期で投資する」というのはまったく同感だし、私がよく引き合いに出す株式投資のバイブル『ピーター・リンチの株で勝つ』も同様のことを強く訴えている。

 では、この「好業績、割安銘柄」は、何をもって「好業績」というのか。実はこの言葉はいろいろな場面で使われ、その使われる場面によって解釈が異なるため非常にあいまいである。そのため、ある基準に沿って平均を出し、その平均に対して上回るのか下回るのかという考え方をするのがわかりやすい。

 これはたとえばテストでも、自分の得点が70点だったとして、それがよかったのか悪かったのかは平均を知らなければ判定しようがないのとまったく同じだ。そこで、会社四季報を手にしたら一番に、①成長性、②稼ぐ力、③業績トレンドの3つの基準で、各号の平均像を知ることから始めるようお勧めしている。

 その方法はコラム55(「ニコちゃんマークと上方修正回数W技で掘り出した有望株とは」)などですでに紹介しているが、ここで改めておさらいしておこう。

1つ目の「成長性」の平均は四季報3ページの「市場別決算業績集計表」を確認する。

 秋号集計3198社合計の数字を確認すると、今期四季報予想は2.6%増収、16.4%営業増益だ。前回夏号時点と比べると増収率は少し鈍るが、営業増益率は拡大し、利益成長が加速していることを示している。中小型の成長株は表にある新興市場の今期四季報予想26.3%増収、50.7%営業増益を参考にするとよい。つまり売上高でも営業利益でもこれらの数字を上回るものは成長性が高いと考えてよい。

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