あえて第2四半期決算発表済みの小売りチェーンを狙う

「秋晴れ」は続くか=来週の物色動向

古庄 英一
東京市場に久々に訪れた秋晴れ。はたしていつまで続くか( alps / PIXTA(ピクスタ))

 欧州中央銀行のドラギ総裁が追加緩和の可能性に言及し、ユーロ安→ドル高→円安の流れが生まれた。このおかげもあって、23日は東京株式市場に秋晴れが訪れた。四半期決算発表が堅調な見込みで、株価指標面で割安指標の銘柄がこぞって買い戻された。次週も秋晴れの「好天」は続くのか。まずは23日の欧米市況の動向を見守る必要がある。

 その欧米市況が堅調であれば、日経平均株価は次週前半に今年7月9日のザラバ安値1万9115円にチャレンジするだろう。ここを終値で抜いてくれば、30日の日銀会合まで好地合いは保てる。その先の「日経平均2万円」は30日の日本銀行の政策判断次第だが、マーケット関係者は「1年前のように急速に円安となりえないし、影響は限定的」と冷静な分析が多い。

 この前提で物色動向を探ると、日経平均株価の指数に採用されたグローバル銘柄は反発局面にあるが、あえて上値を追うことはないだろう。決算発表が近づいて戻しているので、過熱ぎみな銘柄も少なくない。利益確定売りを待ったほうがよいだろう。

 むしろ第2四半期決算を先月下旬から今月上旬に発表済みの2月期決算企業を狙ってみるのはどうだろうか。つまりは百貨店やスーパー、コンビニエンスストア、ディスカウントストア、ホームセンター、ドラッグストアの小売りチェーン各社だ。いずれも、四半期決算内容は株価に織り込み済みで値動きは鈍くなった。利益確定売りに押されて下値ボックス圏でくすぶっている銘柄が目立っている。

 参考になる統計データが22日発表された。業界団体の日本ショッピングセンター協会が全国のショッピングセンターや小売業態の既存店の売上高を集計したところ、前年同月比2.9%増加していた。9月はシルバーウイークの大型連休があったのと、訪日外国人の消費も押し上げにつながったもようだ。これで、3カ月連続で前年実績を上回ったことになるので、イオンモール(8905)ドンキホーテホールディングス(7532)など主要企業の国内業績は9月も堅調だったとみてよいだろう。

 そしていよいよ年末商戦が始まる。訪日外国人や国内富裕層の購買意欲で盛り上がる銘柄と、新規出店で客数増が続く安売りを武器とする銘柄の二極化が明確だ。このどちらか1極にしっかりと当てはまっており、最高益を更新する勢いの好業績銘柄を絞ればよい。

(「株式ウイークリー編集長」 古庄英一)
 

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