CMチェックで掘り出したお宝候補株

ファッション通販サイト運営で存在感発揮

小川 まどか
「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長(撮影:田所千代美)

 テレビの仕事をしてきたせいか、CMをチェックしてしまうクセがあります。以前はナレーションや映像などに興味がありましたが、経済番組に携わるようになってからは中身よりもどれくらいコストがかかっているかに気が行くようになりました。広告宣伝費にかけるおカネの有無は、企業のひとつの判断材料といわれることもあるからです。

 特に、リーマンショックの後はそうでした。テレビには民間企業のCMがなかなか入らず、やっと入ったかと思えば製品の映像ばかり。ギャラのかかるタレントが出てこないものが多かったように思います。

 今はそんな時期を忘れてしまうほどにぎやかになりました。そんな中で最近、目に留まったCMがあります。AKB48時代と同様、センターにいるけれど、「ゲゲゲの鬼太郎」姿の大島優子さん。その両脇には浅野忠信さんと土屋アンナさんという個性的な役者がそれぞれ「ねずみ男」と「猫娘」に扮している……。ファッション通販サイトを運営する「ZOZOTOWN」が約2年半ぶりに制作した「ゾゾゾの鬼太郎 登場編」のCMです。

 「ZOZOの前のバージョンって何だったっけ?」と思うほど、CMは見た記憶がありません。それだけに、今回のCMはキャスティングも中身も印象に残るものでした。

 ファッション通販サイトといえば、関連銘柄としてクルーズ (2138)夢展望 (3185)ANAP (3189)などが挙げられますがやはり、「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ (3092)の存在感は大きいように思います。「洋服をネットで買うなんて」と思う人が多かった時代に事業を始めたことでアパレルとの信頼関係をいち早く構築。インフラのクオリティの高さも併せ持つ、まさに「ファーストムーバーアドバンテージ」のある会社という認識が株式市場でも定着しているようです。

 10月30日発表の2015年第2四半期累計(4~9月)営業利益は前年同期比約16%増でした。「見た目の数字以上に強い第2四半期」(同社ホームページより)。しかし、市場の期待値には届かず、翌営業日の株価は終値ベースで約8%下落しました。今16年3月期通期営業利益予想に対する第2四半期累計実績の進捗率は約37%にとどまっています。このため、「短期的には株価の戻りは限定的」(ドイツ証券シニアアナリストの風早隆弘さん)とみられます。

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スタートT (3092)

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