業績快調のオリンパス、今後の見通しは?

通期業績にさらなる上振れも

渡辺 拓未
(撮影:尾形文繁)

 11月9日にストップ高の700円上昇となり、日経平均株価の大幅上昇を牽引したオリンパス(7733)。年初来高値となる5040円を付けた8月中旬以降に反落していたものの、好調な業績を追い風に再び高値をうかがう展開となっている。

 「大幅な増益となり、計画を上回る実績を出すことができた」(笹宏行社長)。オリンパスは11月6日、2016年3月期の第2四半期決算を発表。同日行われた決算会見で、笹社長はこう総括した。市場はこの好調な業績を素直に好感し、9日のストップ高につながった。

 上期の売上高は前年同期比12%の3958億円、営業利益は同30%増の501億円と、上期計画である450億円を大きく上回った。

 事業別に見ると、カメラの不振で長年の懸案事項となっていた映像事業が上期として6期ぶりの黒字化を達成。しかし、好業績を牽引するのは、全社利益の大半を占める圧倒的な柱の医療機器事業だ。消化器内視鏡、外科、処置具の3本柱がそろって二ケタ成長を達成したことに加え、スコープなどの収益性が高い製品が特に大きく伸びた事で増益を牽引した。

 上期の好調を受け、会社は業績予想を上方修正。売上高見通しを期初計画から60億円上乗せして8160億円とした。一方、中国経済の減速を理由に、営業利益予想は1000億円の従来計画を据え置いた。しかし、医療機器事業の中国売上高比率はそれほど高くなく、下期の為替前提が1ドル=115円と慎重で為替換算増の上振れも期待できるため、順当にいけば営業利益も会社計画を上回る可能性が高い。

今後の成長の鍵となる外科内視鏡

 では、オリンパスは中長期的にも成長を続けることができるのか。そのカギとなるのが外科内視鏡分野だ。内視鏡による外科手術は開腹手術に比べて傷が少なく、患者への負担が少ない。そのため、近年症例の増加が進んでおり、それに伴って外科内視鏡や治療器具市場も拡大が続いている。

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