始まった師走の波乱相場、「嵐の後」にユーロキャリー再開も

再び流動性相場がやってくる

ロイター
12月4日、師走の波乱相場が始まった。日米欧の中銀会合が相次いで開催され、市場はその結果に一喜一憂する見通しだ。ブダペストで2011年11月撮影(2015年 ロイター/Laszlo Balogh)

[東京 4日 ロイター] - 師走の波乱相場が始まった。日米欧の中銀会合が相次いで開催され、市場はその結果に一喜一憂する見通しだ。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和は市場で失望されたが、欧州マネーによるキャリートレード加速の可能性を高めたとの見方も出ている。

米利上げペースが緩やかとの認識が広がれば、流動性相場は再開しやすい。世界経済の足取りが弱い中で、緩和マネーが引き起こす相場の大きな「スイング」に警戒感が一段と強まっている。

過剰な織り込みの反動

「ここまで、相場の動きが大きくなると思わなかった」(米系投信・運用担当者)──。ECBの追加緩和は失望と受け止められたが、緩和内容が市場予想を下回るリスクも事前に取ざたされていた。マーケットに「心の準備」がなかったわけではない。

3日のECB理事会で決定されたのは、1)中銀預金金利の10ベーシスポイント引き下げ、2)資産買い取り期間の半年延長、3)地方債などに買い取り対象拡大──など。金利引き下げ幅は市場予想の下限で、資産買い取り枠の拡大も見送られたが「0点」という内容でもなかった。

だが、欧州株は3%を超える下落。ユーロ/円はそれまでの130円付近から一気に134円台に急上昇した。米株は1%強の下落だったが、4日の東京市場でも波乱はおさまらず、日経平均<.N225>は一時、450円を超える2%台の大幅下落となった。

市場の反応が予想以上に大きくなったのは、ECBの追加緩和を過剰に織り込んでいた反動が大きいとみられている。「年末までに、ユーロ下落や株価上昇などに賭けて、一稼ぎしようと思っていたヘッジファンドなど短期筋が、ポジションを一気に巻き戻した」(国内大手銀行・マーケット担当者)という。

株式市場筋によると、東京市場での寄り付き前の外資系証券6社経由の売り越し注文状況は、1000万株の大台を超えた。

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