やっぱり波乱の12月相場、あらためて先行きを予想!

SQや日米の金融政策に注目

清水 洋介
年末の繁華街(撮影:梅谷秀司)

 12月相場は、月初に日経平均が2万円に乗せて始まった後、上値の重さを嫌気するように先週末に大きく下落。しかし、本日7日は終値が前週末比193円高の1万9698円と再び上昇し、予想されたように波乱の幕開けとなっている。

 例年、12月は「クリスマスラリー」や「掉尾の一振」が期待されつつ、思ったほど上がらないということも多い。また、月の前半に勢いがよいと、いったん調整となった後、年末まで上がるというケースも見られる。

 米国などのクリスマス商戦が株式市場に影響を与えると同時に、日本市場でも株式市場の主役と目される外国人投資家が先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を機にポジションを手仕舞い、クリスマス休暇を取ることが多いからだといわれている。

 過去10年程度を見ると、数字の大小はあるものの12月SQ値は前日よりも安いケースが多く見られ、月末にかけて市場全体の売買代金も少なくなっている。昨年や2012年のように、総選挙など特別なイベントがあれば別だが、あえて「株を枕に年を越す」ことはなさそうだ。ただ、昨年の場合は「NISA(少額投資非課税制度)」の駆け込みのような動きも見られた。

 今年はNISAが2年目で、ジュニアNISAはまだ来年からということで、「例年どおり」の年末になりそうだ。ただ、先週のECB(欧州中央銀行)の追加緩和のように、欧米の金融政策の変更が見込まれ、世界的に株式市場が波乱となる可能性もある。ここで、今週と来週の主要なイベントのスケジュールを確認しておき、先物・オプションのSQに向かって持ち高をしっかりと調整することが大切だ。

11日のSQでいったん調整か

 11日の先物・オプションSQのタイミングで、いったん調整感が出てくるのではないかと思う。ただ、持ち高を調整する場合でも、保有している株を売るだけではなく、売っているものを買い戻すというケースもあるので、持ち高調整があるからといって必ずしも一方的に売られることもないだろう。

 逆に、来週の週初に発表される日銀短観で景況感が悪いと、FOMC(米国連邦公開市場委員会)での利上げが取りざたされる中で大きく売られることもありそうだ。一方で、来週末には日銀の金融政策決定会合が控えており、日銀短観が悪化し、米国の利上げが開始されたならば、一気に追加緩和期待が高まるという可能性もありそうである。

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