MRJ初飛行で爆騰必至!?知らなかった意外なアノ銘柄

期待が膨らむ航空機産業

伊波 紗友里
11月11日、国産旅客機「MRJ」が名古屋空港を飛び立った(撮影:尾形文繁)

 「MRJのその目が大空をとらえ、いま飛び立ちました!」

 大空に舞う三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験飛行を現地レポーターが興奮気味に実況中継。名古屋空港で歴史的瞬間に居合わせた見学者の中には、感動で目に涙を浮かべる人もいました。

三菱重工業 (7011)の子会社「三菱航空機」が開発を進める国産初のジェット旅客機「MRJ」が11月11日、初飛行に成功しました。販売不振で姿を消した国産旅客機「YSー11」の初飛行から半世紀。巨大かつ成長の続く航空機産業に熱い視線が注がれています。

 注目される理由の一つが部品点数の多さです。自動車1台の部品は約3万点といわれていますが、航空機は1機で100万点と30倍超。エンジン、航空電子機器、空調など多くのサプライヤーがかかわり、産業として裾野の広いことが「巨大」といわれるゆえんです。

住友精密工業はMRJの降着装置(主脚・前脚)の設計・製造にあたった(撮影:尾形文繁)

 初飛行成功の当日、三菱重工株の出来高は前日の約2.5倍と大商いになりました。MRJはものづくりの国・ニッポンが誇る技術力の結晶ともいえる存在。旅客機の内装品製造が主力のジャムコ (7408)、飛行制御機器の老舗ナブテスコ (6268)、降着装置を手掛ける住友精密工業 (6355)、旅客機の部品加工を行う名証2部の旭精機工業 (6111)、機体構造・操縦系統ベアリングのミネベア (6479)、分析・計測機器大手で航空機器に強いといわれる島津製作所 (7701)などが関連銘柄として注目されています。「四季報オンライン」の旭精機工業のページにある「会社プロフィール」には、「MRJにも部品サプライヤーとして参画」との記載があります。

 MRJに対する引き合いが活発化すれば今後、多くの日の丸サプライヤーも恩恵を享受することができそう。実はこうした中で、ある地域にビジネスチャンス拡大の機会を虎視眈々と狙っている会社の集積があります。それは中国地方。行政と民間による振興団体がセミナーを開くなど盛り上がりを見せています。

 なぜ、中国地方なのでしょうか。ひろしま航空機産業振興協議会の広報担当者がこう話します。「三菱重工は名古屋地区中心にMRJなどの最新鋭機の生産に注力するため、ボーイング777の部品製造などについては広島の工場へ移管した。これを地元企業の商機と受け止めて橋渡しの役割を果たしたい」。

 三菱重工のほかにも、エンジンジェットを製造するIHI (7013)第2工場が広島の呉にあり、周辺には同社へエンジン部品を納める航空機関連メーカーが点在しています。神戸製鋼所 (5406)などが出資する航空機部品メーカー、日本エアロフォージも大型鍛造品の受注獲得へ向けて岡山・倉敷の玉島ハーバーアイランドに本社工場を建設しました。

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