下落相場でも値持ちのよい好業績・高配当銘柄を選ぶ

今から年始にかけては

古庄 英一
18日の日銀政策決定会合で“クリスマスプレゼント”が飛び出すか(東京駅のクリスマスイルミネーション、昨年12月25日撮影:今井康一)

 週末11日はメジャーSQ(特別清算指数)算出日で商いが膨らんだ。後場に一段高とならなかった要因は、大型株を見直す材料が不足していることに尽きる。NY原油市況の下げ止まり感やユーロ安を手掛かりとするアヤ戻しにすぎなかった。

 来週は、現地時間16日のFOMC(米国連邦公開市場委員会)終了後に、利上げ発表があるかもしれない。すでにその前提で展開されているマーケットの心理戦もいよいよ煮詰まってくる。

 FOMCの結果を受けた17日の東京市場が、波乱となるか無風となるかの判断はしづらい。少なくとも日本株の先行きにとってポイントとなるのは、新興国景気に影響する利上げのスタンスだ。それを反映するのは短期の金利レートと為替相場なので、相場動向を読むカギとなる。

 しかも17日と18日は、日本では日銀の金融政策決定会合が開かれ、18日には黒田総裁の会見が予定されている。市場刺激策が用意されると“Xマスプレゼント”を後場にもたらす可能性がある。現状追認でサプライズがない場合は、FOMCの影響がマイナス面で増幅される可能性もあるので要警戒だ。

 予断は禁物だが、物色の方向性を探ってみたい。

 まず、一過性にせよ円高ドル安が進行するリスクは念頭に置いておきたい。また、大型株から小型株へのリスク分散を行なう流れも継続されるだろう。海外売上高比率の高いグローバル企業への新規株式投資は、足元で値持ちのよい医薬品や食品の一角を除き「様子見」が無難だ。

 忘年会や年末商戦が巷(ちまた)で盛り上がっているので、カラオケや宝飾品など幅広い小売チェーンが活躍する地合いを迎えている。エー・ピーカンパニー(3175)のような駅前の繁華街で若い会社員から支持される居酒屋チェーンや、TASAKI(7968)のように中華圏にも店舗網があるインバウンド銘柄が11日は人気を集めた。 

 なお16日は11月訪日外国人客数の発表がある。先日発表された11月の百貨店各社の売上動向は想定より冴えず、インバウンド消費の伸び鈍化を示した。J.フロント リテイリング(3086)が今月に入って1割近く戻り高値から反落したのはその表れだ。百貨店株は底値を確認するのを待てばよいだろう。

 最後に、これから年始にかけては東証1部の高配当利回り銘柄に着目してみてはいかがだろうか。筆者が毎日相場を点検していて気づいたのは、直近の下げ相場で値持ちがよく、高値圏でモミ合った銘柄の中には、1株利益も配当も増やしているのに株価が割安な銘柄が多く含まれていることだ。

 14日は『会社四季報』新春号(2016年1集)が店頭に並ぶ日だ。「会社四季報オンライン」のランキングを手掛かりに「配当利回り」の高さで物色してみるとよいだろう。

(『株式ウイークリー』編集長 古庄英一)
 

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