「年越す枕にしたい株」はどれだ?

爆買いの中身の変化を見逃すな!

清水 洋介
昨年の大納会の様子(撮影:梅谷秀司)

 先週は日米欧の金融政策が出そろったことで、先行き不透明感の解消から堅調な相場が期待された。しかし、クリスマス休暇の手仕舞い売りや年末の持ち高調整の売りに押される格好で、冴えない展開となった。昨年と同じように「NISA(少額投資非課税制度)」の駆け込み買いが期待されたが、逆に税金に絡んでの益出しや損出しでの手仕舞い売りもかさんだということだろう。

 昨年末のこのコラムで、2015年は「バブルが来る!」と述べた。実際、8月中旬から9月の急落までは株価がバブル的に上昇したともいえ、特に中国などはまさに「バブル」となった感じである。米国の利上げによる新興国などへの懸念から、来年の相場に期待が持てないという向きも多いかもしれない。しかし、世界的に見ると日本や欧州の金融緩和傾向が続くとみられており、「金余り」には違いないと思う。また、NISAの増額やジュニアNISAの新設などもあって、株式市場に資金が流入しやすい環境となっているといえるだろう。

久しぶりに株を枕に年を越してみる

 日銀の金融政策決定会合が終っての反応は芳しくなく、クリスマスが終っても買いが入らないという状況だが、来年に対して悲観的に見る必要はないだろう。中国の景気鈍化なども懸念されているが、中国の消費はまだまだ伸びて行くと思われる。新興国の所得向上という面でも、アジアの消費の伸びには期待してもよいのではないか。

 従来注目されていた中国関連銘柄は芳しくないのだろうが、「爆買い」はまだまだ継続する可能性が高いと思う。中国や東南アジア諸国などのGDP(国内総生産)はマイナスになってはおらず、構造変化が起こっているだけだ。来年も日本への旅行、爆買い需要が衰えることはないとみている。

 したがって、来年も注目される銘柄群としては、NISAで買える株や爆買い需要などが期待されるものとなってくるだろう。12月のNISAの駆け込み買いが肩透すかしとなったが、逆にいえばNISAで買える枠は使い切ってしまったという可能性もある。そうなると、1月相場ではまずはNISAの枠を埋めるように資金が流入する可能性もある。まずは来年から年間120万円に増える、「NISA枠で買える銘柄」が買われ、4月からジュニアNISAが始まると、「ジュニアNISAで買える株」が買われるということになりそうだ。

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