四季報【見出し】で探す成長株、最新号の傑作はこの13本!

田端ロケット、魚の体長、黒目大きく

広瀬 泰之
アドバネクスの見出しはなんと【田端ロケット】。あの人気ドラマ「下町ロケット」をもじって将来の可能性を表現している

田端ロケット】。あの人気ドラマ「下町ロケット」を連想させるこのフレーズは、昨年12月に発売された『会社四季報』新春号で、アドバネクス(5998)の後半のコメント欄に使われた【見出し】です。

 東京・田端に本社があるアドバネクスは精密バネの大手メーカーで、続く記事には「独自技術を集結した深絞り加工品をJAXA、NASAへも売り込み中。」と書いてあります。同社は米国航空宇宙規格「NAS3350」をクリアしている高品質なナット脱落防止スプリングなどをすでに製品化しています。この高品質部品がロケットで本格採用されたら、中長期で業容が一変する可能性のあることを、この【田端ロケット】という見出しは示しています。

 ここでは、『会社四季報』新春号で実際に使われている【見出し】の中から、成長性があるユニークなものを紹介しましょう。

魚関連の新製品、新サービスが続々

 【魚の体長】。これは古野電気(6814)の【見出し】です。記事には、「魚群中の1匹単位で体長測定できる高精細製品など魚群探知機3種投入。」とあります。単なる魚群の有無だけでなく魚の種類まで判別しやすくなれば、資源管理の側面でも漁業者の利便性が高まり、更新ニーズが期待できます。古野電気の主力製品である魚群探知機で、特長ある新商品が出たことにこの【見出し】は着目しています。

【近大生まれ】東京一番フーズ(3067)の記事には、「近大の種苗を使ったブリの出荷を16年1月開始。初年度2万尾計画。輸出もにらみ海外見本市への出展も検討。」と書いてあります。東京一番フーズは、国産フグ専門店「とらふぐ亭」や海鮮料理店を運営しています。フグに加えて、長崎県平戸市にある自社養殖場で近大生まれのブリ養殖を開始するというのです。もし、近大のブリが国内外で幅広く受け入れられたら、第2の収益柱に育つ可能性があります。

 【成 功】キッツ(6498)は、石油化学プラントなどで使うバルブのメーカーです。そのキッツが、「マダイの長期飼育に成功、陸上養殖プラント市場に参入。」と四季報記事は伝えています。売上高が1200億円規模と大きいキッツの業績に与えるインパクトは限定的かもしれませんが、新しい事業分野での成功事例として評価できそうです。

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