16年にIPOが見込まれる有望銘柄はこれだ!

JR九州以外にも目白押し!

西堀 敬
(撮影:尾形文繁)

 2015年のIPOは92社で幕を閉じた。新年を迎え、「16年のIPOは100件を超える!」と言いたいところだが、横ばいの90社前後に落ち着くのではないだろうか。

 昨年、IPO企業の資金調達は92社で約1兆8000億円となった。21世紀に入ってから最高額となったものの、日本郵政グループ3社の調達額である約1兆4000億円超を差し引けば、残りの89社で約4000億円である。一昨年は77社で約1兆円の調達額だったことを考えると、IPOの規模が小粒化したと言える。

 新興株式市場に限定すると、昨年IPOした75社の平均資金調達額は19億円で、前年の22億円から減少している。小型株の調達額の減少が意味することは、企業の利益水準が低下していることにほかならない。新興市場、特に東証マザーズにIPOする企業の利益水準が低いことから、上場が承認されても上場見送りになったり、上場申請の審査期間中に予算どおりの数字を残せず承認までたどり着けない企業がそれなりにあったとみられる。この傾向は今年も続きそうだ。

16年の有望銘柄は?

 では、16年にIPOが予想される有望銘柄はどこになるだろうか。

 昨年の夏ごろまで大型IPO候補として期待されていたユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営するユー・エス・ジェイ、ジュピターショップチャンネルは、いずれも大株主のトレードセールによるイグジットがあったため、IPOはしないだろう。

 そうなると、16年の大型IPOはJR九州が目玉となりそうだ。JR九州のホームページを見ると、中期経営計画には「株式上場の実現」と書かれており、16年の株式上場は既定路線と言っても過言ではない。 会社計画では、今期は経常利益の目標が300億円となっている。 上場しているJR各社のバリュエーションを見てみると、時価総額は経常利益の9~11倍、PBR(株価資産倍率)で見ると各社とも約2倍の水準となっている。この二つの要素を組み合わせると、時価総額は3000億円~1兆5000億円という幅の広いレンジとなる。

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