コレがフィンテック関連の本命株一覧だ!

わずか1カ月で5倍に急騰の銘柄も

和島 英樹
2016年の株式相場ではフィンテック関連株が年間通して活躍する可能性も(撮影:尾形文繁)

 株式市場では「ブロックチェーン」「テックビューロ」が2016年相場のテーマとして関心を集めている。前者は「フィンテック(金融とITの融合)」の要ともいえる技術。後者は同技術の代表企業の名前である。フィンテック関連銘柄は年明けから波乱含みの相場でも存在感を示しているのだ。

 「ブロックチェーン」は暗号技術と、ネットワーク上で対等な関係にある端末間を相互に直接接続してデータを送受信する通信方式(P2P)を組み合わせたもの。応用すると、データの改ざんがほぼ不可能になったデータベースができる。ビットコインに代表される仮想通貨の信頼性、決済機能を支える基盤技術であり、フィンテック技術の代表例だ。

 従来の通貨の仕組みが中央集権型だったのに対し、ブロックチェーンは分散型台帳といえるものだ。銀行ではシステムを構築し、それをセキュリティでブロックする。しかし、ブロックチェーンでは大量のパソコン同士が結びついて、セキュリティを守りつつコンピュータのダウンを避ける仕組みになっている。

 日本国内で唯一プライベート・ブロックチェーン実装技術を保有するテックビューロ(株式未上場)は、ブロックチェーン製品「mijin(みじん)」の開発を進めている。既存のデータベースや勘定システムから置き換えると、劇的にコストが削減できる一方、改ざんのできないセキュリティ環境が構築できるという。

 株式市場ではテックビューロと上場企業の連携が相次ぎ、提携を発表した企業の株価が大きく上昇するケースが目立つ。ソフト開発企業のインフォテリア (3853)は15年12月に、テックビューロとの事業提携を発表した。両社のソフトウエアを組み合わせるための専用接続アダプタを開発し、16年1月から実証実験を開始。同年4月に発売する予定だ。これにより金融システムの構築運用コストを現在の10分の1にすることが可能という。

 データセンター運営のさくらインターネット (3778)は、同社が運営する「さくらのクラウド」上で、テックビューロの「mijinクラウドチェーン」の実証実験環境を16年1月から無料提供すると発表した。ブロックチェーン環境が実用レベルのクラウドサービスとして一般向けに提供されるのは世界初、ということだ。

 集客や販促でネットと実店舗をつなぐ「O2O(オンラインtoオフライン)」支援のアイリッジ (3917)は、テックビューロとフィンテック関連のスマホ用アプリの共同開発を発表。フィンテックとO2Oの融合を目指す。

 ブロックチェーン技術を用いることにより、アクセスの集中や器材障害による「ダウンタイム」を排除したバックエンドを安価にかつ短期間に整備し、信頼性の高いアプリ開発ができるという。

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