きょうの動意株

住金は格付け引き上げも利益確定売り先行し続落

 住友金属工業(5405)は前場、11円安の492円まで売られ続落した。30日にフィッチ・レーティングスが、同社の外貨建て・円建て長期発行体デフォルト格付をBB-からBBB-に、外貨建て・円建て短期格付けBからF3に引き上げると発表したが、米国株価の急落から利益確定売りが先行した。同社の格付は、修正後総有利子負債/営業EBITDARが2002年3月期の10.1倍から2006年3月期に1.9倍に低下するなど、信用力指標が目覚しく改善していることを反映している。改善は、ビジネスモデルと製品構成の再構築にけん引されたもので、エネルギーと自動車関連の高級鋼材への注力を加速している。同戦略は激しさを増す汎用鋼材の競争に対し防御になり、鋼材価格の値下げ圧力が強まった2006年3月期下期でも、同業他社と違い大幅な値上げを実現、2006年3月期純利益は前々期比ほぼ倍増の2212億円となった。背景に石油開発プロジェクトの採算が改善し、過酷開発環境下でも操業可能なシームレスパイプを供給できる数少ない企業の一つであることをあげている。株価は、積み上がった買い残の整理は不可欠だが、PERは15倍台にとどまり再び「質への逃避」で出直りが予想される。

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