きょうの動意株

加ト吉は買い気配アップ、JT・日清食がTOB報道

 加ト吉(2873)は、寄り付きから買い気配を切り上げ15円高の441円買い気配と急続伸している。この日付けの日本経済新聞で、同社全株式をJT(2914)と日清食品(2897)が、月内にも株式公開買い付け(TOB)で取得することに合意すると伝えられたことが買い材料となっている。なお3社は、寄り付き前の7時47分から相次いでコメントを発表、いずれも「意思決定した事実はない」としている。報道では、今春に1000億円を超える「循環取引」への関与で業績が急悪化、株価も急落して経営再建中の加ト吉と、食品事業の強化を目指すJTと冷凍食品を経営の新たな柱に据えたい日清食の思惑が一致し、共同で加ト吉株式を取得するとされた。まずJTが、TOBにより全株式を取得したあと、49%を日清食に譲渡する手法で最終調整しており、加ト吉は上場廃止になる。株式買収総額は、1000億円規模となるとされている。かつて食品業界の再編、企業買収を仕掛けた加ト吉が、こんどは業界再編のターゲット企業になる展開となるもので、買収ファンドのスティール・パートナーズなども加わり、食品業界の激変思惑はなお継続しよう。なおJTの株価は、2万2000円安の64万5000円と急続落、日清食は変わらずの3950円となっている。

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