きょうの動意株

日立プラはストップ安、業績再減額で赤字拡大し期末配当見送り

 日立プラントテクノロジー(1970)は、寄り付きから買い気配を切り下げ80円安の336円とストップ安まで売られ急続落している。前週末29日に今3月期業績の再下方修正と期末配当の見送りを発表、純益赤字が大きく悪化することを嫌い見切売りを浴びている。同社の今期業績は、昨年10月に下方修正され期初の黒字予想が赤字転換したが、その減額値をさらに引き下げた。売り上げは前回同様に90億円アップさせたが、経常利益は120億円ダウンさせて65億円の赤字(前期は66億6100万円の黒字)、純利益も67億5000万円ダウンさせて67億5000万円の赤字(同30億800万円の黒字)とした。社会インフラシステムで中東向けに遠心圧縮機が活況を呈し、エネルギーシステムでも火力海外案件が増加し売り上げは増加したが、利益では採算重視の受注徹底で作業量が減少して固定費の回収不足が生じたほか、競争激化による売価低下、資材・労務費の高騰、性能不良による追加原価などが足を引っ張り、純利益は退職給付制度移行の終了損益を追加計上して大幅悪化となる。このため期末配当は、予想していた6円を見送り、年間配当は中間期配当のみの6円(前期実績12円)に減配する。株価は、昨年10月の業績減額に続く9月中間期業績の赤字着地、さらに今年1月発表の第3四半期業績の赤字拡大などの悪業績に直撃され341円安値まで売られたが、この日はこの安値を下抜いた。下値では株不足となっている信用の売り方の買い戻しが続いているが、なお下値探りは避けられない。

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